●使い込まれたフライパン3000個超味の素冷食がプロジェクト 「ギョーザ」きれいに焼く
「冷凍餃子がフライパンに張り付いてしまう」と生活者がSNSに5月11日投稿。同社が「フライパンを提供いただき、研究・開発に活用したい」と返答し、翌月に使い込まれたフライパンを用いた調理・検証についての結果を報告した。引き続き、最適な調理条件を研究するため、SNSで「ギョーザ」が張り付いてしまうフライパンの提供を呼び掛けたところ、3日間で3520個のフライパンが同社に届いたが「想定外だった」(同社)。 プロジェクトではフライパンを分析し、調理環境の実態把握に取り組む。同社が考える最適な調理条件に多様性を持たせ、実際に家庭で使用されているフライパンで「ギョーザ」が等しくきれいに焼き上がるようにする。 プロジェクトサイトでは、提供を受けたフライパンの3Dモデルをデジタルアーカイブとして順次公開している。高繊細な3Dスキャナで測定するため、フライパンの様子が仔細に確認できる。フライパンの大きさ、厚み、重量、送付元の情報も“フライパンの履歴書”として記録している。プロジェクトに連動した「note」では、フライパン検証の進捗を報告する記事を更新する予定。 商品開発部の宅宮規記夫開発第1グループ長は次のようにコメントしている。 「フッ素加工している直径26cm前後のフライパンが多く送られてくると想定していたが、実際には鉄製、ふたなしが想定される四角い卵焼き用、ホットサンドメーカー、鍋に近い形状のものまで含まれていた。多くの方が、様々な台所で私たちの『ギョーザ』を調理していただいていることに改めて感動を覚える一方で、私たちが考える調理条件についても、より多様性を包括したものに改良する必要性を痛感している。また、たくさんの励ましや応援の手紙をフライパンに同梱いただき、私たちが工場という大きな台所で手間と愛情を込めて作った『ギョーザ』が多くの人々に愛されていることにも気付かされた。冷凍餃子フライパンチャレンジを通じ、パリッパリの羽根がついたおいしい『ギョーザ』を皆さまのフライパンで焼いていただければ、こんなにうれしいことはない」。 日経新聞朝刊に全面広告を掲出 プロジェクトに関連した全面広告を日本経済新聞10月13日付朝刊に掲出した。集まったフライパンをメインカットに使い、寺本博之社長の感謝のコメントを掲載。広告では「3千を超えるフライパンを1つ1つ検証する中で、新たな改良の糸口を発見できた」と言及している。 |
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