●メーカー通期計画 業績予想を上方修正海外は円安効果で大幅増収 冷凍食品メーカー大手の4〜9月決算は価格改定効果で軒並み増益となった。市販用は価格改定に伴う数量減の影響で各社の売上げにはばらつきがあった。業務用は外食市場の回復とともに復調している。海外で冷凍食品事業を展開している企業は円安がプラスに働いており、通期利益予想を上方修正した企業が少なくない。 ニチレイ、加食は2890億円 ニチレイは今期、加工食品事業で売上高5%増2890億円、営業利益15%増160億円を見込む。営業利益は上期の業績を踏まえて4億円上方修正した。 味の素は国内外で2914億円 味の素は冷凍食品事業で売上高9.1%増(241億円増)の2914億円、事業利益80億円増の100億円を計画している。売上高は国内の販売減を踏まえて9億円下方修正した。一方、事業利益は海外のコスト削減効果や円安を踏まえて62億円上方修正した。 マルハニチロ、加食UTの利益10億円増 マルハニチロは加工食品ユニットで売上高29億円減の1036億円と減収を見込んでいるが、価格改定に伴う単価アップで営業利益は10億円増の33億円と前年実績を上回る計画を立てている。ただし、原材料・資材などのコストアップや円安がさらに進行した場合、商品の見直しや価格改定を検討する。 ニッスイ、食品で大幅上方修正 ニッスイは食品事業で売上高11.9%増4395億円、営業利益108.8%増238億円と増収増益を計画。上期の業績と円安の上振れを織り込み、前回計画比で売上高を120億円増、営業利益を67億円増、それぞれ上方修正した。 |
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