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●能登半島地震が発生 　松田陽平　後藤美緒 （週刊水産タイムス：24/01/08号）

最大震度７の揺れ　大津波警報も

　１月１日午後４時10分、石川県能登地方を中心にマグニチュード7.6の地震が発生した。この地震により石川県志賀町で最大震度７を観測したほか、能登地方の広い範囲で震度６弱以上の揺れを観測し、家屋の倒壊や火災、道路の陥没など大きな被害が発生。死者やケガ人が多数出ている。各地の漁港では津波被害や漁船の転覆が報告されており、漁業をはじめ農林水産関係などに大きな被害が出ている。

死者、ケガ人多数　水産関係に大きな被害

七尾市のスギヨ「総力挙げて対応」

　石川県七尾市に本社を構えるねり製品メーカーのスギヨは２日時点で、従業員の安否を含め、本社と工場（北陸工場、団地工場、能登半島等）の状況の確認を進めているとしている。「現在のところ復旧の目途がたっていない。道路等が寸断されており、在庫の出荷も遅延が起こる状況。被災していない場所の自社工場、グループ工場、協力工場の総力を挙げ、対応していく」としている。
　新潟県でも新潟市や三条市、柏崎市などで最大震度５強を観測。大きな揺れがあったものの、一正蒲鉾（新潟市）、堀川（聖篭町）ともに従業員に被害はなかった。各工場においても製造面や物流面で影響はなく、通常通り稼働しているという。

大水が対策本部　を４日に設置

　大日本水産会は能登半島地震による被害拡大の状況を鑑み、５日開催予定だった新年賀詞交歓会の開催を中止。また、枝元真徹会長を本部長とする能登半島地震対策本部を４日設置した。同本部では国や関係県、市町村、漁連・漁協など系統組織、水産団体、水産企業などと連携し、情報収集・提供を行うとともに、被災地に対する支援対策、復興支援対策の検討・要請を行う方針。
　対策本部を９〜１２日開催し、状況の確認や体制・対処方針の確認などを行う。
　対策本部事務局の連絡先は大日本水産会漁政部総務課（電話０３−３５２８−８５１１、ＦＡＸ０３−３５２８−８５３０）。

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