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●“リサーラω”を発売 　松田陽平 （週刊水産タイムス：24/01/22号）

マルハニチロ 心血管疾患のリスク減らす

　マルハニチロ（東京都江東区、池見賢社長）は、「ＤＨＡ入りリサーラソーセージ」シリーズの新商品「ＤＨＡ入りリサーラソーセージω（オメガ）」を２月１日全国発売する。心血管疾患のリスク低減効果の可能性がある「疾病リスク低減表示特定保健用食品（特保）」の認可を取得した日本初の商品。

「ＤＨＡ入りリサーラソーセージω」を ＰＲする半澤貞彦副社長（左）と 矢島理事長

　「疾病リスク低減表示特保」は、関与成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合に限り、「特定保健用食品」として消費者庁から認可されている食品。
　カルシウムを関与成分とする骨粗しょう症リスク低減表示特保はこれまで認可されているが、申請の難しさなどから新規保健の用途で申請を行う企業がいなかった。今回、マルハニチロは日本健康・栄養食品協会のサポートを受け、心血管疾患のリスク低減効果の可能性がある「疾病リスク低減表示特保」を個別評価によって初めて認可を受けた。
　「ＤＨＡ入りリサーラソーセージω」は50ｇ×３本入り。１本あたりのＤＨＡ（850�r）、ＥＰＡ（200�r）の含有量は、従来の「リサーラソーセージ」と同じだが、「原材料などの配合は異なる」（同社）。
　パッケージには「日頃の運動とＤＨＡ及びＥＰＡを含む健康的な食事は、将来、心血管疾患になるリスクを低減する可能性がある」と表示している。１日の摂取目安は１本。
　同社が16日開催した春季新商品発表会の中で講演した日本健康・栄養食品協会の矢島鉄也理事長は「特保に疾病リスク低減表示が2005年導入されたが、新規保健の用途で認可を受けたのは今回が初めて。マルハニチロさんが道を切り拓いてくれた。それだけ価値のある認可と言える」と説明した。
　心血管疾患は心臓や血管に起こる病気の総称で、「がん」に次いで死亡率の高い病気。日本人の心疾患死亡者数は年々増加傾向にある。

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