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●マルハニチロ 売上高1兆円超えを継続
大場隆広
(週刊水産タイムス:24/05/13号)
外食・介護食・CVS向け好調
マルハニチロ(東京都江東区、池見賢社長)の2024年3月期の連結業績は売上高が前期比1.0%増の1兆306億円と2年続けて1兆円の大台を突破し、過去最高を更新した。外食・介護食・CVS等向けの食材流通セグメントの好調な販売と価格改定効果が増収に寄与した。
一方で営業利益は265億円(前期比10.3%減)。市販用冷食を含む加工食品セグメント、食材流通セグメントが好調に推移するも、水産資源セグメントの落ち込み分をカバーできず減益となった。経常利益は311億円(同7.1%減)、当期純利益は208億円(同12.1%増)だった。 水産資源セグメントの売上高は前期比1.2%減の5911億円で、営業利益は48.6%減の110億円と大きく落ち込んだ。同セグメント内の漁業ユニットが漁船の稼働低下による漁獲量減少と燃料費の高騰の影響を受けて減益を強いられたほか、養殖ユニットと水産商事ユニットも飼料代の高騰によるコスト上昇、ブリの相場下落、冷凍マグロや鮭鱒など輸入水産物の販売価格が低迷したことが響いた。 海外ユニットもこれまで好調だったスケソウダラ事業(北米)とペットフード事業(タイ)が前期は一転、スリミ・フィレ相場の軟調な展開続きと、北米でのペットフードの在庫調整を受けるなどして減益となった。
| 今期から変更となった組織体制 |
組織変更、北米 ユニット新設
今期は組織体制を変更し、@マルハニチロが強みとする水産・畜産・農産の調達力を生かし、多様化するチャネルに対応するとともに、A世界中の顧客やマーケットを起点とした水産・畜産・農産と付加価値の高い加工品の提供を通じ、企業価値の最大化を図る。 具体的にはこれまで4つに分類していた事業セグメントを「水産資源」「加工食品」「食材流通」の3区分に変更し、事業ユニットも編成し直した。 水産資源については「水産商事ユニット」を食材流通セグメントに移管したほか、海外ユニットを廃止し、「北米ユニット」(北米・欧州地域)を新設した。同ユニット内にあったアジア事業(ペットフード、食品加工事業等)を加工食品セグメント内の加工食品ユニットに移管した。 今期は厳しい事業環境が継続することを織り込んだうえで、漁業ユニット、養殖ユニットともにコスト低減策や生産性向上で収益を向上させる。北米ユニットは北米で生産アイテムの最適化、生産・販売一体となった事業運営により収益を改善する。欧州では寿司ネタやアジアンフードの拡販をさらに強化し、収益向上をめざす。 7日の決算会見に出席した廣嶋精一取締役常務執行役員(コーポレート部門統括)は「今期最も大きく(収益を)改善させる必要があるのが水産資源。前期苦戦した漁業ユニットと北米ユニット(旧海外ユニット)を元に戻す」と語った。 水産資源セグメント(マルハニチロ+国内外連結子会社合計)の今期売上高は2428億円、営業利益75億円を計画する。
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