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今週の一本

●マルハニチロ 高輪ゲートウェイに移転  松田陽平 (週刊水産タイムス:24/06/03号)

JR東日本、東大と協創プロジェクト

 東日本旅客鉄道(喜勢陽一社長、以下JR東日本)と東京大学(藤井輝夫総長)による「プラネタリーヘルス」の創出を目的とした協創プロジェクト「Planetary Health Design Laboratory」(PHD Lab.)に、マルハニチロ(池見賢社長)が新たに加わった。JR東日本が高輪ゲートウェイ駅前に開発中の「TAKANAWA GATEWAY CITY」を約10万人の来街者が対象となる実験場として、人と地球に優しい未来の食「プラネタリーヘルスダイエット」の実現に向けて、3者による産学連携の取り組みを推進する。

握手する(左から)池見社長、JR東日本の喜勢社長、東京大学の藤井総長
「TAKANAWA GATEWAY CITY」を実験場に人と地球に優しい食の実現めざす

 マルハニチロは東京大学と「海といのちの未来の創造」に関する連携・協力することを目的とする基本合意書を5月31日締結。協創プロジェクトに参画するとともに、2026年2月に「TAKANAWA GATEWAY CITY」に本社を移転することを同日発表した。
 同社は、東京大学が新たに開設する「東京大学GATEWAY Campus」と、JR東日本が有する豊富な顧客接点や移動データを生かし、「魚食のリデザイン」「パーソナル・スーパーフード」の2つのテーマに挑戦する。

東大の知見とJR東日本のデータ生かす

 「魚食のリデザイン」について池見社長は魚食における様々な課題を挙げ、「水産物を手に取りやすいようリデザインすることで、環境や資源に配慮したサステナブルな魚食の拡大に挑戦し、地球資源の有効活用、食料問題の解決に3者で取り組んでいく」と説明。「パーソナル・スーパーフード」については「JR東日本の『Suica』と連携したPHR(個人健康データ)と、東京大学の食品利用情報学やAI栄養学、当社の食の知見を組み合わせ、一人ひとりの健康状態や食シーンに合った完全健康食品をタイムリーに提供できる仕組みづくりに挑戦する」と方針を示した。
 同社は「TAKANAWA GATEWAY CITY」に本社を移転するとともに、プラネタリーヘルスダイエットを実践・体験できる場所を提供する。また、オフィスワーカー向けの食堂でパーソナル・スーパーフードのコンセプトを実践するメニュー提案を行うことなども検討している。
 池見社長は144年の節目を迎え、「未来に向けて挑戦・変化し続け、社会に貢献する企業文化への改革に社員一同で挑戦する」と意気込みを語った。

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