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今週の一本

●今年のサンマ来遊量 昨年同様「低水準」  松田陽平 (週刊水産タイムス:24/08/05号)

1区と2区の分布量は合計92万t

2003〜2024年の海区別サンマ分布量
※2023年の3区の分布量は調査範囲が狭く比較できない
 水産研究・教育機構水産資源研究所は、8〜12月の北西太平洋(道東〜常磐海域)におけるサンマの漁況予報を7月30日発表し、漁期を通じた来遊量は低水準(昨年と同水準)とした。
 漁期を通じた漁獲物に占める1歳魚(体長29cm以上)の割合は昨年並みで、1歳魚の体重は昨年を下回る見込み。
 0歳魚を含めた漁獲物の主体は80〜100g台となる見通し。漁期前半は1歳魚主体で90〜110g台、後半は0歳魚が混ざり80〜100g台が漁獲物の主体となる。
 8〜9月にかけては北海道からウルップ島の東方沖の東経150度〜160度の公海に漁場が形成される。10月には道東海域、北方四島周辺海域とそれらに隣接する公海に魚群が来遊し、漁況は一時的に上向く予想。
 水研機構では表層トロール網を用いたサンマ資源量直接推定調査を毎年6〜7月実施し、1区(東経165度以西)、2区(東経165度〜180度)、3区(東経180度以東)の3つの海区ごとにサンマの分布量を推定している。
 今年の調査結果から推定した1区と2区のサンマ分布量の合計値は92万tで、昨年(94万t)と同水準だった。海区内訳は昨年と大きく異なり、1区と2区の合計分布量に対して1区の分布量が52.8%(昨年7.2%)を占めた。1区は1歳魚主体で、2区は0歳魚主体に分布していた。

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