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今週の一本

●仙台で東北復興水産加工品展示商談会  後藤美緒 (週刊水産タイムス:24/09/09号)

生業再生の願いを込めて三陸・常磐ものの魅力発信

多くの来場者で賑わう会場
展示会の成功を願ってテープカット
 東北復興水産加工品展示商談会(主催=復興水産加工業販路回復促進センター、代表機関=全国水産加工業協同組合連合会、木安四郎会長)が宮城県仙台市で3〜4日開催された。
 10回目の開催となる今回は青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の約130の水産加工業者が出展し、全国から多くのバイヤーが訪れた。75組145名による個別商談や、セミナーも実施した。
 開会式で主催者を代表して挨拶した全水加工連の木会長は、水産加工業を巡る厳しい状況を説明したうえで、「調理の簡便化、新たな加工原料の活用、食品ロスへの対応、陸上養殖原料の活用、健康性などに対応した商品が東北地域で日々生まれている。本展示商談会を通じて魅力ある水産加工品を紹介し、三陸常磐の復興支援と水産物の消費拡大につなげたい」と意気込みを示した。
 大日本水産会の枝元真徹会長は「出展者の中には先月開催したジャパン・インターナショナル・シーフードショーに出展した事業者も多く、東北の水産加工業者にとって販路の回復・拡大がいかに重要なことかを改めて認識した」と語った。
 来賓として高木宏壽復興副大臣、高橋光男農林水産大臣政務官、吉田宣弘経済産業大臣政務官らが駆け付けた。
 高木副大臣は「今回の展示商談会は新たな販路開拓とビジネスチャンスをつかむ絶好の機会。多くの商談が成立し、三陸・常磐ものの魅力が発信されることにより、被災地の生業再生につながることを期待している」とエールを送った。
 高木副大臣らは会場内のブースを視察し、水産加工業者と意見を交わした。

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