●水産大手5社の上期業績水産苦戦も食品がカバーマルハニチロは加工食品セグメントのタイでのペットフード事業が好調に推移して収益に貢献したが、水産資源セグメントの減益分をカバーし切れず、営業利益は前年同期比4.1%減の160億7000万円となった。 ニッスイの営業利益は水産の減益を食品事業がカバーして過去最高の172億7600万円となった。 水産事業の売上高は7.6%増の1755億円、営業利益は36.3%減の35億1200万円。食品事業の売上高は9.5%増の2398億円、営業利益は15.3%増の163億円2300万円。食品加工は国内が増収減益だったが、北米・欧州は増収増益で推移。 ニチレイの水産事業の売上高は9%減の266億円、営業利益は71%減の4400万円。低収益商材の削減を進め9%の減収となった。魚卵の収益性低迷の影響が続き1億円の減益となった。 一方で加工食品事業の営業利益は42%増で上期としては過去最高を記録し、水産事業の不振をカバーした。 極洋は水産事業・生鮮事業が貢献し、売上高と営業利益が過去最高を更新した。水産事業セグメントの売上高は前年同期比22.0%増の745億100万円、営業利益は39.9%増の31億4400万円。主要魚種のサケやエビ、高額商品の魚卵やカニの販売が好調に推移した。生鮮事業セグメントの売上高は2.0%増の320億5100万円、営業利益は67.6%増の16億4500万円。マグロの販売が好調に推移して増収増益となった。 東洋水産は全セグメントで増収、最高益に 東洋水産は全セグメントで増収となり、売上高は3期連続で上期最高売上高を更新した。また、売上高の増加や、海外の原材料価格の安定により様々なコストアップを吸収し、営業利益も最高益を更新した。 |
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