●ニッスイ 30年に養殖事業1000億円サーモンやブリ、マグロで拡大へ
同社は長期ビジョン「Good Foods 2030」の中で2030年度の売上高1兆円、営業利益500億円を目標に掲げている。そのうち、養殖事業の売上高1000億円、営業利益100億円という数値を目標に様々な施策に取り組んでいる。 2030年に向けた施策として@養殖サーモン事業の拡大Aブリ類養殖事業の強化B短期養殖本マグロ事業の拡大C陸上養殖事業の深化――を柱の事業と位置付けている。 養殖サーモンについては、国内では鳥取・境港、新潟・佐渡、岩手・大槌に加え陸前高田で試験養殖を今期行った。2024年実績は合計約3000tだが、30年に約9000tまで拡大する計画。谷内執行役員は「キーとなるのは三陸地区。大槌・陸前高田以外の漁協・地域と話し合いを進め、三陸沿岸での養殖エリアを開拓・拡大する準備をしている」と説明した。 チリのSA社では現在約3万5000tの鮭鱒を養殖している。今後、育種の拡充、生存率向上などを進め、増産を検討している。
ブリ類(ブリ、カンパチ)養殖については現在約1万tを黒瀬水産やファームチョイスで生産しているが、30年に約1万6000tまで拡大する計画。計画達成に向けて人工種苗の強化(育種など)、沖合養殖による生産性向上(大型イケスへ転換など)、輸出の拡大などに取り組む。 |
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