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今週の一本

●デイブレイクがNY・ロスの日本食展で実演  大場隆弘 (週刊水産タイムス:24/12/02号)

未経験でも食材選定、解凍まで支援

手まり寿司の試食に行列ができた
 特殊冷凍事業を展開するデイブレイク(東京都品川区、木下昌之社長)は米国ロサンゼルスとニューヨークでこのほど開催された「2024JAPANESE FOODEXPO」(日本食文化振興協会主催)に出展し、サーモンの冷凍手まり寿司を解凍して試食提供した。
 ロサンゼルスで1000個、ニューヨークでは2000個を振る舞ったが、約3時間で品切れになるほど盛況だった。来場者からは「冷凍とは思えないおいしさ」「もっと食べたい」と評価する声が多く上がった。
 寿司は米国人のし好に合わせてシャリの酸味を抑え、甘味を強めた味付けに調整した。 同社は急速凍結機を販売するだけでなく、食材選定から前処理・加工、凍結、保管、解凍まで一連の工程で最適な方法を導き出すことを強みとしており、このローカライズの技術が米国でも高く評価された。
 現地のレストラン関係者からは「寿司を提供したいが、本格的な修業経験がない。解凍するだけで出せる冷凍寿司は非常に魅力的」と好感触を得た。スーパーマーケットの関係者からも「冷凍売場ではなく、解凍後に惣菜として売れば劣化の心配がなく、販売の可能性が広がる」「人手不足の解消や持続可能な営業ができる」と期待する声が寄せられた。
 同社は海外展開の準備を進めており、今回の出展をその足掛かりにしたい考え。「米国で得られた貴重な意見をフィードバックして商品開発を一層進め、海外展開を加速させていく」としている。

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