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●マルハニチロ 家庭用本命は「赤坂璃宮の海鮮炒飯」 大場隆弘 (週刊冷食タイムス:25/01/21号)春の新商品 高級路線を拡充、需要上積みへ
家庭用の一押しは新中華街「赤坂璃宮の海鮮炒飯」。昨年発売した「赤坂璃宮の餃子」、「赤坂璃宮の五目シュウマイ」など、新中華街シリーズの中でもより本格的な中華の味わいに近づけ、黒色と金色のパッケージで高級感を打ち出したプレミアムラインの1品。節約志向が強まる中で、先行する2品の売れ行きが好調に推移していることから今回ラインナップを拡充して「プチ贅沢」需要の上積みをめざす。監修は譚澤明オーナーシェフ。 超高温ラード炒め製法でパラッとした炒め感と香ばしさを実現した。具材には同社の調達力を活かしてえびといかを使用し、味付けにえび、かに、ほたての調味オイルや、えびの殻まで丸ごと使った粉末を加え「やみつき感」のある風味に仕上げた。さらに、中国醤油の「老抽(ラオチュウ)」でコク深い上質感を醸すなど、家庭では出せない味に仕立てた。 中華街シリーズは60代の女性層がコアユーザー。子育てがひと段落した女性に自分の時間や食を大切にする人の割合が高いことから、今春も指名買いとリピート購入をねらう。 新中華街シリーズのレギュラーラインからは「辣醤(ラージャン)麻婆焼そば」を発売する。同社の調査によると、冷凍焼きそばの市場規模は冷凍ラーメンの伸びを上回る勢いで成長している。特に同社の「五目あんかけ焼そば」、「海鮮あんかけ焼そば」が市場をけん引しており、「辣醤麻婆焼そば」でシェア拡大に弾みをつける。 最大の特長は甜麺醤(テンメンジャン)、麻辣醤(マーラージャン)、豆鼓醤(トウチジャン)、熟成豆板醤の4種類の醤(ジャン)と辣椒油(ラッチュウユ)、青花椒油(アオカショウアブラ)の2種類の油を使用している点。辛さとおいしさのバランスが絶妙な麻婆あんを作り上げた。これも譚オーナーシェフのアドバイスによるものという。麺は先行する2品と違い、丸みのある中太麺を採用。麻婆あんとの相性の良さが際立つ。 独自技術が冴えるまぐろたたき 業務用の新商品は「鮮味あら挽きまぐろたたきチューブ」や「(菜)便利なブロッコリーの彩りサラダ」など。インバウンド需要が拡大を続ける一方で、旅館・ホテルや外食店の人手不足は今後さらに深刻化すると見て、加工度を高めた調理品を提供する。いずれも同社が強みとする水産、農畜産品の原料調達力と調理加工技術を掛け合わせた。 |
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