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●海生研 日本産水産物の安全性担保に貢献 後藤美緒 (週刊水産タイムス:25/02/24号)放射性物質の検査に力を注ぐ
中国の輸入再開へ、科学的事実を提供 安全安心なデータ蓄積、風評を抑制 海洋生物環境研究所(海生研、神谷崇理事長)は東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、水産庁から水産物の放射性セシウム濃度の検査を受託している。ALPS処理水の放出にともない、トリチウムの精密分析や迅速分析にも取り組んでいる。日本産水産物の安全性を担保するためにこれらの検査に力を注ぐ、海生研の中央研究所(千葉・御宿)を取材した。 検体をさばいて細かくミンチ 取材したこの日は、ニシンやフナ、スジエビを受け入れた。フナはヘラブナとギンブナの選別が非常に難しい魚種だが、鰓耙(サイハ)の長さと数で瞬時に見分けていく。 トリチウムは精密分析と迅速分析を実施 海生研が実施している精密分析は、検体に含まれる水分のトリチウム濃度を測定する手法を採用している。ミンチ調製した検体を凍結し、真空凍結乾燥器を使用して検体から水分を抽出・回収。精製してから試薬と混合し、分析と解析を行う。結果が出るまでに最短でも2週間ほどが必要となる。 |
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