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今週の一本

●東京水産ターミナル 世界最大規模、最新鋭の冷蔵倉庫建設  松田陽平 (週刊水産タイムス:25/03/10号)

27年新設移転 東京湾の一翼担う

 東京水産ターミナル(武田信一郎社長)は城南島エリアの9万uの土地に世界最大規模・最新鋭の団地型冷蔵倉庫を新設・移転する。2027年下期の開業をめざす。総工費は約900億円(見込み)。同社は新冷蔵倉庫建設プロジェクトの起工式を現地で5日行い、株主やテナント、施工関連事業者、行政など関係者約70人が出席した。

東京地区の全庫腹の約20%超をカバーする新冷蔵倉庫(イメージ)
起工式で鍬入れをする武田社長
 新冷蔵倉庫は2棟建て(地上6階)で庫腹は約30万t(既存施設は全5棟、庫腹26万1000t)。東京地区の全庫腹の約20%超をカバーする。都からの要請に伴い、代替地への新設移転を行う。
 武田社長は起工式後の直会で「24年問題に代表される物流課題に対応するともに、BCPや環境に配慮した世界最大級、最新鋭の冷蔵倉庫。東京港の再整備がこれから始まるが、今回の新設移転はその第一弾。完工後は東京港の一翼を担う重要な施設となる。大林組をはじめ各分野のビッグネームが建設にたずさわっており、存分に力を発揮していただき素晴らしい冷蔵庫ができることを期待している」とあいさつした。
 設計・施工を行う大林組の笹川淳副社長は「今後の冷蔵倉庫のモデルとなる施設。東京水産ターミナルが社運をかけた重大なプロジェクトで、首都圏の皆さんに安全安心の食を提供するという同社のミッションを肝に銘じながら計画を進めてきた。当社が持てる技術を結集して万全の態勢で工事を進めていく」と力強く語った。
 新冷蔵倉庫の建築面積は約4万7000u、延床面積は23万u。環境に配慮した最新鋭の冷凍機(自然冷媒)を導入する予定。防湿・防熱対策として完全外断熱工法を採用。
 災害対策として免震構造に加え、太陽光発電とコジェネレーションシステムを導入し、電力自給率は最大49%を確保する計画。
 5万uの荷捌きスペースにより作業スペースを拡大。周辺道路の交通の妨げにならないよう、トラック・トレーラーの待機場所を77台分準備する。共同受付システムの導入によりテナントを横断したバース管理(172バース)を行う。

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