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●マルハニチロ 来春、新社名「Umios」へ
大場隆弘
(週刊冷食タイムス:25/04/01号)
グローカル戦略で海外市場拓く
マルハニチロは社名を「Umios(ウミオス)株式会社」に変更すると3月24日発表した。6月下旬の株主総会で承認されれば、2026年3月1日付で新社名に切り替わる。これまで総合食品企業としての基盤固めに徹してきたが、連結売上高1兆円を超えるグローバルプレイヤーとしての役割を強く意識し、社会や地球環境が抱える課題解決に取り組む企業へと変貌を遂げる。
 | 新社名ロゴを掲げる池見社長 |
新社名は同社グループのルーツである「海(=umi)」と、社内外のステークホルダーや社会、地球全体と一体となる「one」、食を通じて地球規模の社会課題を解決する「solution」を組み合わせた。 池見賢社長は同日の会見で「海を起点とした価値創造力で食を通じて人も地球も健康にするソリューションカンパニー。これが次の100年に向けてめざす姿であり、新しいアイデンティティ」と力強く語った。
社名変更を第3創業に位置づけ
前身のマルハとニチロがそれぞれ創業した明治時代を第1創業、2007年の経営統合を第2創業、今回の社名変更を第3創業と位置付けた。世界の食料問題や環境問題に向き合いながら、マルハニチログループが強みとする資源調達力と加工技術力、食材提供力を基盤に「持続可能なタンパク質の提供」と「健康価値の創造」の実現に取り組む。 池見社長の会見内容からは世界市場を強く意識していることがうかがえる。新たな企業価値創造のモデル構築を推進していく上でキーワードの1つに挙げたのが「グローカル」。 「日本を含むグローバルな視点で世界各地の文化やニーズをつかみ、ローカルである現地のお客様の視点に立って各地域で製品やサービスを販売していく」とした。 具体的には日本を司令塔にして世界各地域にリージョナルヘッドクォーターを置き、エリア内でグループ連携の強化と迅速な意思決定を推進。海外事業の拡大へとつなげる。 マルハニチロは26年3月に本社を東京高輪の高輪ゲートシティに移転する。これを機にグローバル企業として新たな企業文化の創出にも取り組む方針。池見社長は「ソリューションカンパニーへの変革を力強く進めていく」と宣言した。
28年3月期の営業利益は400億円
マルハニチロは10年後に向けた新長期ビジョンと2028年3月期を最終年度とする中期経営計画「Fortheocean,forlife2027」(3カ年)を同日公表した。グローバルな視点で成長投資を積極的に行う姿勢を鮮明にした。 10年後の定量目標として海外経常利益比率70%以上、ROIC(投下資本利益率)7%以上を掲げた。海外経常利益比率は現在の46%から1.5倍に拡大する方針。 新中計では最終年度の営業利益目標を400億円(25年3月期予想300億円)とし、成長投資は1400億円に設定した。 各事業の重要施策も策定した。このうち業務用冷凍食品を含む食材流通セグメントはグループの川下戦略のけん引役として食材流通網の海外展開強化を図る。営業利益計画は205億円(同186億円)。 市販用冷食を含む加工食品セグメントはグローカル戦略による加工品販売の展開強化を図る。国内は生産体制の最適化を加速し、持続可能性の高い事業構造への転換を推進する。営業利益計画は158億円(同143億円)とした。 定常投資400億円に成長投資1400億円を加えた3カ年の投資配分は国内950億円(53%)、海外850億円(47%)を計画。成長投資は既存の事業領域の急拡大をねらったM&Aも含む。
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\ 13,200(税込み) |
\ 4,400(税込み)
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\ 2,750(税込み)
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\ 2,640(税込み)
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