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今週の一本

●ニッスイ 秋冬新商品で喜び提供  松田陽平 (週刊水産タイムス:25/07/21号)

「ココロを満たす」「作る楽しさ」

電子レンジで本格的な煮魚ができる
 ニッスイ(東京都港区、田中輝社長)は2025年秋冬新商品発表会を都内で16日開催した。「ココロを満たす(Pleasure)」「作る楽しさ(Enjoy)」「カラダを整える(Healthy)」をコンセプトに、新商品49品(冷凍食品15品、日配品4品、常温商品8品、キューディッシュ食品5品、業務用食品11品、水産品6品)を9月1日(一部を除く)発売する。49品で約72億円の販売をめざす。
 「ココロを満たす」をコンセプトにした家庭用冷凍食品の新商品として「今日のおかずレンジでできる赤魚の煮付け」「同さばのみそ煮」(各1切れ入り)を投入する。
 個食ニーズに対応した簡便商品「今日のおかず」シリーズに煮付け商品を投入し、冷凍水産惣菜のラインアップを拡充する。
 電子レンジで温めるだけで本格的な煮魚料理が楽しめる。同社独自の「ふっくら漬け込み技術」により、ふっくらとした食感に仕上げた。骨取り処理済みなので食べやすい。原料は「ふっくら切身」と同様に自社調達原料を使用している。

資源アクセス力と技術力で価値高める

「メロカマ西京漬」
「プチプチ食感の明太子スティック」
 水産品の新商品として、ニッスイグループの資源アクセス力と独自の技術力で付加価値を高めた「お刺身とろ銀ひらす炙り」「メロカマ西京漬」を発売する。
 「お刺身とろ銀ひらす炙り」はグループ企業のシーロード社(ニュージーランド)やエムデペス社(チリ)などが漁獲したギンヒラスを使用。昆布塩で下ごしらえし、炙り加工でおいしさを引き出している。漬魚や切身が一般的なギンヒラスを刺身商材として新たに提案する。外食・量販店向け冷凍品。
 首都圏の量販店で先行販売して好評だったという「メロカマ西京漬」はグループ企業のオーストラリアン・ロングライン社などが漁獲したメロを使用。脂ののったカマの部分を食べやすいサイズに手切りし、自社配合の白みそにひと晩じっくり漬け込んだ。コンベクションオーブンで調理可能。量販店の惣菜売場向けに開発した。

生のまま塩蔵した明太子スティック

「作る楽しさ」をコンセプトにした水産品として「プチプチ食感の明太子スティック」を発売する。1本30gの使い切りスティックタイプの明太子商品。10本入り。米国・ロシア産スケコを原料に、風味と辛みのバランスの良い明太子のバラコに仕上げた。
 生のまま塩蔵したタラコを一部使用しているため、卵のプチプチ食感が楽しめる。パスタやうどんなど様々なメニューに使える。量販店水産売場向け冷凍品。

4〜6月の食品事業は好調

説明する梅田専務
 ニッスイの梅田浩二取締役専務執行役員食品事業執行は16日開催した秋冬新商品発表会で、今期第1四半期(4〜6月)の食品事業の進ちょくや売れ筋商品、新商品のコンセプトなどについて説明した。
 家庭用冷凍食品の調理品は「まんぞくプレート」(4〜6月の売上げは前年同期比70%増)のテレビCMの投入により、認知が拡大して全体をけん引した。米飯類も堅調に推移。麺類は引き続き好調だった。一方、弁当惣菜類は苦戦した。
 家庭用加工品は「フィッシュソーセージ類」(4〜6月の売上げは17%増)が24年以降の好調を維持し、売上げをけん引。「速筋タンパク」などの健康領域商品は順調に推移している。「太ちくわ」(同12%増)の販売も好調。
 家庭用常温品の水産缶詰は、値上げの影響が大きく、主力のサバ缶詰が苦戦。好調を維持していたサケびん詰も、コメ価格の高騰などに伴う販促の減少で苦戦した。
 業務用食品は引き続き量販店の惣菜売場や外食が堅調に推移し、数量・金額とも前年を上回った。業務用冷食では中華関連(同13%増)、水産揚げ物(同4%増)が好調だった。
 キューディッシュ(QD)食品のNB品は新商品の投入などにより前年比増。一方、PB品が苦戦し、QD食品全体では前年割れとなった。

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