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この人に聞きたい:第217回
(週刊冷食タイムス:09/11/17号)

丸型たこ焼で販路拡大

(株)八ちゃん堂 代表取締役社長  川邊博之氏

(かわべ・ひろゆき)平成4年入社。製造部門に係わり工場長等の任に就く。取締役製造部長を経て今年3月から現職。兵庫生まれ、43歳。九州産業大経営学部中退。

新ラインでチャレンジ

 八ちゃん堂(福岡県)は主力商品の冷凍たこ焼の売上げを伸ばしている。従来からある釣鐘型の需要を維持しつつ、丸型の新投入で商品全体の売上げが大きくなった。新規格挑戦の理由などを川邊博之社長に聞いた。

 ――今年から丸型(1個30g)のたこ焼製造を始めた。きっかけは。
 川邊 昨年頃まで当社には、九州で一般的な釣鐘型たこ焼を作るノウハウしかありませんでした。とはいえ、たこ焼といえば全国的に丸型が主流ですから気になりまして、大阪周辺の駅や空港でお土産用の冷凍たこ焼きを何度か買い食べてみました。ところが、値段は高く、味も今ひとつ。そこで、当社の方がクオリティーの高いものを作れると考え挑戦しました。

 ――ライン生産で?
 川邊 最初からは無理でした。焼き機を購入しまして、手作業で球形に仕上げていく究極の手作りに着手しました。手間をかけている分、おいしく仕上がるのですが、均等に作るには神業レベルが要求されます。この職人を養成するのに時間がかかりました。地元の瀬高工場で現在、ていねいに少量ずつ生産しています。

 ――国内工場で継続可能か。
 川邊 究極の手作りは当社の最上級品において可能です。具に博多名物のめんたいを入れてご当地性を強め、バイヤーから高い評価を受けました。手作り品は昨年8月以降、空港土産やデパート催事などで販路を広げています。

 ――生産量に限度があるはず。
 川邊 そこで着手したのが丸型のライン生産です。手作業で得たノウハウを機械化するためにかなりの試行錯誤を経ましたが、出来栄えの良い丸型たこ焼をライン生産できるようになりました。この製造方法で特許を取得しました。

 ――ラインは自社工場に?
 川邊 はい。本社隣接の山川工場では従来、釣鐘型(1個20g)の商品製造に3ライン全てをあてていましたが、今年4月下旬頃から、1つのラインで丸型の製造を開始しました。このタイプを1時間あたり2万3000個生産しています。釣鐘型は従来通りの生産量を、2つのラインの時間延長で維持しています。

 ――丸型たこ焼の販売動向は。
 川邊 おかげさまで評価をいただき好調で、販売先も広がりつつあります。今2月期の上期のたこ焼売上高は業務用、市販用の両ルートとも伸長しました。特に市販用の伸びが大きくなっています。市販用の販路は九州エリアが中心でしたが、関東圏でも販路を確保し売上げが伸びた格好です。

 ――売上げと同様、知名度が全国的に上がっているのではないか。その割りに社屋は質素だ。
 川邊 当社の社屋は30年来プレハブ造りです。愛着があるのか、「プレハブを使い続けたい」との声は社員に多いのです。私も愛着を抱いています。社屋にはお金がかかっていませんが、その分、工場のラインなど商品生産に関わるところに投資を行ない、より高品質な商品を作りたいと考えています。

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