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この人に聞きたい:第226回
(週刊水産タイムス:10/02/01号)

売上高3000億円・営業利益150億円を安定的に

(株)マルハニチロ食品 代表取締役社長  坂井道郎氏

 

 今年の春は「生活者の視点で、多彩に食場面を演出(創造)します」をテーマに、新商品109品(リニューアル品を含む)を提案、76億円の売上げを計画している。
 2010年は「あけぼの鮭缶」の発売100周年。堤商店の堤清六がロシアで缶詰製造技術を学び、1910年に樺太で鮭缶407ケースを生産したのが始まり。ハンダ付けではない自動製缶機を米国から輸入。初の鮭缶をロンドン、ロシア、中国、南洋各地に輸出して販売した。
 1913年に堤商会は「あけぼの印」と、赤3本で赤白黄色入りの商標を登録。「あけぼの印」の鮭缶で堤商会の名は世界に広がった。
 今年は100周年を記念した消費者キャンペーンを企画している。厳しい不況が続く世の中だが、鮭缶100周年を機に缶詰と食品事業の活性化を図る。卸、流通関係者の支援を得つつ成功させたい。
 今期はグループ中期経営計画「ダブルウェーブ21」の2年目に当たり、今年は最終年度を迎える。
 中計初年度の一昨年は天洋事件やリーマンショックなどが相次ぎ、大荒れ模様となった。食品セグメントも売上げ2913億円、営業利益89億円と特に利益は不本意な結果となった。
 これに対し今期は売上げ3007億円、利益は117億円をめざしているが、畜産ユニットを中心にマイナス事業もあり、第3四半期までの売上げは前期比5%減。しかし営業利益は計画を上回り、前年比で40%増と大きく改善している。
 第4四半期の1〜3月はさらに厳しいと見ているが、売上げは700億円、利益は20億円を見込んでいる。
 食品セグメントとしては通期で売上げ3000億円、営業利益120億円〜150億円を安定して確保できるような状態にしていきたい。
 その足がかりが今年度でできると信じている。
 引き続き業務改革、海外展開を進め、生産・技術力とマーケティング力を磨き、グループに貢献できる事業をめざす。

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