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この人に聞きたい:第234回
(週刊水産タイムス:10/03/29号)

魚肉ハムソー バイヤーに聞く
「魚肉ソーセージは今後も伸びる」

サミット(株)精肉部  正久崇司氏

 

新たな付加価値商品に期待
健康と上手な販促がキーワード

 健康機能や簡便性の向上、環境配慮と、進化し続ける魚肉ハム・ソーセージ。不況に負けない優秀な商品との呼び声も高く、マーケットの拡大が期待出来る。
 そこで「サミット」精肉部の正久崇司氏に、魚肉ソーセージの販売状況を聞いた。

冷ケースにズラリと
並ぶ魚肉ソーセージ
 ――今期の魚肉ソーセージの売れ行きはいかがですか。
 正久 全店ベースで前年比104〜105%でした。既存店ベースでは97%とやや減少したのですが、食品全般の売上げが低迷している中で見れば、かなり健闘したと思います。特にCMが入った後1、2カ月はグンと伸びました。

 ――好調な商品は何ですか。
 正久 マルハニチロ食品の「リサーラソーセージ」がよく動きます。既存店ベースでも110%と大きく前年を上回っており、安売りしなくても売れる優秀な商品です。やはり消費者の「特保」への反応は良いですね。メイン商品の束ものと同等に、冷ケースの下段を確保して目立つように陳列しています。

 ――どのような商品が売れるのでしょうか。
 正久 世の風潮が低価格志向にあっても、健康という付加価値へのニーズは非常に強いと感じています。コラーゲンやカルシウムを強化した商品などもありますが、それらを更に進化させた、安売りしなくても売れる付加価値製品が欲しいです。

 ――効果のある店頭での販促とは。
 正久 2月に日本水産の商品を購入するとプレゼントが当たる、“ニッスイフェア”を実施しました。応募すればもらえるというキャンペーンは人気が高く、お客様の反応は上々。応募数は多かったです。期間中は一部の店舗で入り口近くにのぼりを立てたブースを設置し、大陳と無人試食で来店者の目を引くことに努めました。このようなブースを設置することで、ついで買いも増えますし、大きな効果が期待できます。

 ――キャラクターソーセージの売れ行きはいかがですか。
 正久 丸大食品の仮面ライダーの人気が高いです。おまけをシールからカードに変えたことが大きな要因となっています。実際にゲームができるカードですので、カード欲しさに買う子が多いようです。子どもはもちろん、大人にも人気があって、一度にたくさん購入していくお客様もいます。丸大食品の販促は成功していると言えます。

 ――今後、どのような販売に取り組んでいきますか。
 正久 魚肉ハム・ソーセージは、引き続きコンスタントに伸びていく商品だと思います。売る側としては、CMやテレビ広告の情報をメーカーからもらい、それに合わせた販売をしていきます。メーカーへの要望としては、目新しい「売れる商品」の開発をお願いしたい。新たなユーザーをつかめる商品の登場に期待しています。
 また、購入率がとても低い10代〜20代へのアプローチをしていただけると嬉しいです。一番敏感な世代ですので、うまくアピールすれば効果も大きいのではないでしょうか。将来を考えると若者を取り込んでいく必要性を感じています。

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