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この人に聞きたい:第270回
(週刊水産タイムス:10/12/13号)
来年はM&Aを積極的に
(株)マルハニチロホールディングス 社長 久代 敏男 氏
4月に就任したばかりの新米社長として業績を心配していたが、上期はまずまずの状況で推移することができた。前年度が不調だった水産セグメントが、本来の姿に戻ったことが大きい。 リーマンショックから2年。世界的にも厳しい経済情勢の中で、国内も急激な円高とデフレ経済で消費が低迷した。大卒者の内定率が極端に低く、これからの日本を背負うべき若者の閉塞感が懸念される。勤労所得の伸び悩み、少子高齢化と人口減を考えると、次年度以降も厳しい状況が続くことを覚悟せざるを得ない。 上期の水産セグメントは魚価が堅調に推移し増収増益。漁業・養殖、水産商事の両ユニットが大幅に改善した。北米ユニットも増収増益となった。半面、荷受ユニットは減収減益で営業赤字、戦略販売事業も末端の低価格志向の中で減益となった。 食品セグメントは売上高が横ばい、営業利益は若干減少した。保管物流は荷主の在庫圧縮で減収、大幅な減益となった。 今年度を最終年度とする中期3カ年経営計画「ダブルウェーブ21」は当初、売上高1兆円、営業利益240億円を掲げたが、リーマンショックから事業環境が大きく変わり、売上高8500億円、営業利益180億円に修正した。上期は売上高が計画比99%、営業利益は109%で推移している。 さらに生産拠点の整備再編などによる統合効果は予想を上回る48億円。経費が27億円、労務で21億円圧縮した。 北海道、青森の5社7工場を「マルハニチロ北日本」として今年4月に一本化した。新潟、湘南のベンダー機能も統合した。 また北米ではスケソウ母船の一元管理などでコスト削減、事業の効率化が図れた。これらの結果、有利子負債も大きく減少し、来年には3000億円を切る見通し。 資源アクセスでは、マルハニチログループの漁業・養殖ユニットを担う大洋エーアンドエフが大型巻き網船を建造、クロマグロ養殖事業も積極的に進めている。 その一方で海外市場への展開やM&Aが思うように進まなかった。国内、海外ともM&Aの可能性はまだまだあると認識しており、海外の来年度からスタートする次期中期経営計画の大きな課題に据えるつもりでいる。
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