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この人に聞きたい:第297回
(週刊水産タイムス:11/07/04号)

生販一体・グループ力結集

(株)マルハニチロ水産 水産第一部長  舟木 謙二氏

(ふなき・けんじ)1984年北大水産学部卒、同年大洋漁業入社。91〜97年ダッチハーバー工場やスリミ母船に乗船。04年〜今年3月までWSI副社長、4月から現職。福井県出身、1961年生まれ。

 1984年に前身の大洋漁業に入社して以来、北米での漁労・生産事業の最前線に身を置いてきた。今年3月に帰国するまで6年間米国シアトルに駐在。北米事業の核となる現地法人から、激変する世界の水産マーケットを眺め、北米水産資源の価値とそれを保有することの優位性を肌で感じてきた。

 入社後、“技術者集団”と呼ばれる生産事業本部製造部に配属となり、北米ベーリング海で操業するスリミ母船やトロール漁船に乗船し、生産管理に従事。スケソウダラ漁シーズン中は1年のうち半分以上を海上で過ごした。88年頃に日本船が北洋での漁場を失い、北米現地法人による生産にシフト。同氏は91〜93年はダッチハーバーの陸上工場、94〜97年はスリミ母船エクセレンス号でスリミの生産事業にたずさわった。
 97年に一度帰国し、本社のすり身課で約7年。「スリミの販売を通じて、日本のねり製品業界について学んだ」。
 04年9月から北米事業の中核を担うウエストワード・シーフーズ社の副社長に就任。生産から販売、マネジメントまで担当した。今年4月からはマルハニチログループの北米事業の“コントロールタワー”という重要な役割を担う水産第一部の舵を握る。
 第一部は北米事業と関わりが深いカニや鮭鱒、スリミ、魚卵を販売している。生産現場を歩き続けてきた同氏は、東京本社と現地法人との連携の大切さを強調する。
 「当社グループは20人の社員と約200億円を北米事業に投資している。われわれの仲間が現地にいることを意識しながら、北米の現地法人と一心同体で進めていきたい。そのことの強みと優位性を生かし、差別化していく」と力強く語る。
 今年は北米スケソウダラの漁獲枠が大幅に増枠。スリミ価格も適正な水準に戻った。
 「要望に応じたきめ細かい製品づくりが当社の武器。もう一度、スケソウスリミの品質の良さと安全性をお客さんに訴えていきたい」。

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