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この人に聞きたい:第336回
(週刊水産タイムス:12/04/09号)

チャレンジ精神で夢を拓く

(株)鐘崎 専務取締役  庄子 健一氏

(しょうじ・けんいち)昭和42年12月17日生まれ。仙台市出身。経理・財務・総務など、主に管理畑を歩み、平成16年取締役総務部長、常務を経て昨年5月の総会で専務。趣味は野球とゴルフ。

 東日本大震災の影響を大きく受けた東北だが、仙台笹かまメーカーの同社は前2月期決算がそろそろ公表される時期。今回は「震災特需」を踏まえ、大幅な増益となりそうだが、「いかなる状況下にあろうと、大切なのは地域に密着した店づくり」と、あくまで顧客との関係を基本に据える。 

 ――第3四半期(平成23年3月〜11月)は利益面が好調。
 「通期予想は売上高が前年並みの41億5000万円、営業利益7億5000万円(前年比382%増)だが、ほぼ計画通りで着地できそう。震災当初の影響は大きかったが、復興が進むにつれ、被災地支援の催しやお見舞い返しなどで8月の需要期を過ぎてからも好調な販売が続いた」

 ――いわゆる震災特需だが、震災のダメージを最小限に抑えた点も大きい。
 「生産面では原材料や副資材の仕入れで震災の支障があったが、6月以降は震災前の水準に回復。利益面では生産性の効率化に全社一丸で取り組み、節電や燃料費削減などのコスト削減が図れた。震災後、誰もが苦しい中で、復興に向け、全社員が懸命の努力を続けた結果とみている」

 ――震災から得た教訓は。
 「多くの支援や激励をいただく中で『おいしい蒲鉾を一日も早くお届けすることが最大の使命』との思いを全社で共有できた。その潜在的なパワーを、震災からの復興を通して実感できた気がする」

 ――新年度の動きは。
 「数字的には前年度のペースを維持しているが、これからゴールデンウイークに向けて、観光客が少しでも多く戻ってくるよう期待している。既に大型バスで鐘崎笹かま館に来て下さる人が徐々に増えているが、この動きが加速してほしい。笹かまぼこ『大漁小町』の10周年もPRしたい」

 ――強調していることは。
 「失敗を恐れず、チャレンジ精神を持ち続けること。たとえ失敗することがあったとしても、次への教訓にして、再び挑戦していくことが大事だと訴えている」

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