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この人に聞きたい:第403回
(週刊冷食タイムス:13/08/13号)

まず「国内生産への回帰」を

(株)極洋 取締役 調理冷凍食品部長  松行 健一氏

(まつゆき・けんいち)昭和50年入社。平成12年大阪支社食品部長、14年東京支社食品部長、18年常温食品部長、22年取締役。今年4月から現職。昭和28年2月20日生まれ、鹿児島大卒。

調理冷食の7割が海外生産

 4月1日付で常温食品部長から調理冷凍食品部長に就任。全社あげて市販商品を含めた総合水産食品メーカーをめざす中、来春予定している市販用冷凍食品市場への本格参入を含め、調理冷凍食品部に期待が高まっている。

 ――4月に調理冷凍食品部長に就任、何から着手した?
 松行 「国内生産への回帰」と「販売力の強化」です。年初来の円安が輸入品の収益を圧迫していましたから、国内生産への回帰をキーワードに掲げて、生産体制の組み直しを指示しました。当社が扱う調理冷凍食品の約7割が海外生産品。これを抑えるという訳ではなく、国内の直系工場や協力工場を効率よく活用するということです。

 ――7年振りに冷凍食品に戻って感じたことは。
 松行 業界全体の技術力が一段と向上しているな、と思いました。また当社自身も技術力に一層磨きをかける必要性を強く感じました。支社が全力で売りに徹し、その成果に本社サイドが報いる仕組みづくりも大切。本社と支社の連携を強化します。また、私が常温食品時代に培った市販用での経験をこれから具体的に生かしていきます。

 ――6月に市販ブランドの「シーマルシェ」を立ち上げて、来春には市販用冷凍食品市場に本格参入する。
 松行 シーマルシェは、温度帯の壁を超えた市販ブランド。秋には楽チン!グラタン2品を同ブランドの括りで発売。これまで業務用一辺倒だった営業の視点を変えるため、社内プレゼンを徹底しているところです。名刺にもシーマルシェのロゴを刷り込んでアピール。顧客からのお問い合わせも頂いており、社内外の期待の高まりを感じています。原料調達で強みが発揮できる水産原料を中心に、マイナス18度Cの市販用冷凍食品の開発を急いでいます。

 ――4〜6月の調理冷凍食品はどう推移している?
 松行 残念ながら1.5%増とスロースタートですが、主力商品のオーシャンキング(かに風味かまぼこ)は2ケタ増と好調。価格対応型商品の開発で再評価され、実績に結び付いています。

 ――支社や工場訪問は。
 松行 国内の主要な販売・生産拠点は一巡しましたが、タイ、ベトナム、中国、インドネシアはこれからです。

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