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この人に聞きたい:第420回
(週刊水産タイムス:13/12/09号)

信頼を売るのが我々の仕事

岡山県水 代表取締役社長  長船 宗員氏

(おさふね・むねかず) 昭和38年8月生まれの50歳。大学卒業後は6年間、日本水産(主に福岡支社)に勤務。垣添直也相談役の鞄持ちだった時代もある。平成17年から社長。

 開設30周年を迎えた岡山市中央卸売市場。岡山中央魚市とともに水産荷受会社として70万市民へ安心安全な水産物供給に努める。

 「岡山は台風や地震が少なく、気候も穏やかで住みよい土地。若者も東京や大阪へ出たがらないし、地元の企業もしっかり彼らを受け止めているから就職率は高い。物価が安く、タクシーの初乗り料金は今でも470円のまま」と、言葉の一つひとつから郷土への愛着心が伝わってくる。

 東京の大学を卒業後、日本水産で修業。垣添直也相談役の薫陶を受けた時期もあり、今でも事あるごとに連絡がある。

 仕事で肝に銘じているのは「基本に徹する」こと。「荷受は買参人に対し、良質な水産物を安定供給するのが使命。岡山は東京や大阪とは違って地元密着型。直売所を作り、レストランを経営すれば売上げには貢献するが、買参人への筋が通らない。我々は水産物に関し、品質を含め、全ての意味で信頼を売るのが仕事」と言い切る。

 それでも企業である以上、利益を出さなければ存続できない。今年度は上期にやや伸び悩んだものの、年末商戦を機に下期は上向いてきた。「最終的に利益が出れば、まず従業員や株主に還元。残りは役員で分配し、それでも余れば社長がいただく。社長にまで及ぶくらいの利益があれば幸い」と笑う。

 40歳ちょっとで会社の舵取りを任せられたため、既にベテランの域。セリの時間が早く、夜中の12時、遅くても1時には出社している。社員とのふれあいを何よりも大切にし、事務所にいるより現場にいる方が長いかもしれない。

 

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