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この人に聞きたい:第423回
(週刊冷食タイムス:14/01/07号)

来期1千億円の必達へ

(株)ナックスナカムラ 代表取締役社長  前田 一郎氏

 

ドラッグは無視できない存在

 2013年に決算期を12月から3月に変更したが、4〜9月の上期は売上高4.7%増の483億円で折り返している。売上高経常利益率1%強をめざすが、上期は1.3%と目標をクリアした。

 上期の冷凍食品は市販用が6.4%増、スーパー惣菜が大部分を占める業務用は6.1%増と順調に推移した。生協(共同購入)は2.8%増、アイスは猛暑の影響や冬場にも冷たいアイスを食べる習慣が出てきたこともあり5.0%増と伸び、いずれも増収で折り返した。

 中でも市販用冷凍食品は昨年来好調で、特にパスタの伸びが顕著。冷凍パンやスイーツなど新しいジャンルの商品も登場している。メーカー各社が高品質、技術革新に取り組んできた成果であり、テレビ番組での話題提供やCMなどのバックアップが伸長を支えた。

 冷凍食品が持つ本来のおいしさ、便利さなどが消費者に認められ、一部の量販店では新店を中心に冷凍食品売場を拡大する動きが表れている。またスーパー惣菜の拡大をテーマに様々な商品開発が進んでいる。

 当社では2012年7月から、2カ月に一度の頻度で全国の惣菜担当者を東京に集め「全国業務用会議」を実施している。会議は中村典正代表取締役専務が中心となり、年間52週のマーチャンダイジングの構築や情報共有、成功例紹介や、キット惣菜開発などを行っている。全国8営業拠点に浸透しつつあり、相乗効果を生んでいる。

 3月の期末まで3カ月あるが、期初に掲げた目標の1千億円達成は厳しい。950億〜960億円の着地を見込んでいる。期中に、チルド卸を担当してきた関連会社のワールドデイリーフーヅを丸紅グループの山星屋に業務移管したことで20億円強の減収となったことも影響している。

 もうひとつの目標であった物流受託1千億円はほぼ間違いなく達成する見通しだ。売上高経常利益率1%以上の目標も達成したい。

 主力の冷凍食品を取り巻く環境は、昨年来良い波がきていると思う。今後も冷凍食品の重要性は変わることなく、2014年度も堅調に伸びていくと確信している。13年に冷凍食品の二重価格が問題になり、極端な乱売が是正されることを期待したが、安売りは相変わらず続いている。

 円安、食用油や小麦粉の価格上昇、穀物相場の上昇などコストアップで冷凍食品も値上げせざるを得なかったが、値上げは概ね浸透しつつある。ただ必ずしもメーカーの希望通りではないのも事実。

 ドラッグストアが急成長し、食品の扱いも増えている。食品のメインはドライや菓子だが、ワンストップショッピングとして戦略的な価格設定で伸ばしているドラッグストアも多く、無視できない。

 配送や販売に伴うエネルギーコストが上昇。もともとエネルギーコストのかかる産業だが、ガソリン、電気料金の値上がりは俯瞰できない。冷凍ケースのピーク温度の調整、LED照明への切り替え、冷凍機の更新などで工夫している。配送運賃の値上げも間違いなくある。夜間や早朝配送、シミュレーションシステムの見直しで、効率の良い配送に努める。

 4月から消費税率が8%に変わる。小売業の流れとしては外税表示。自動車やパソコンなどの高額品と違い、冷凍食品は冷凍庫スペースの問題があり、極端な仮需は起こらないだろう。財布の紐が固くなる影響の方が大きいと思う。

 冷凍食品専門卸としてローコストオペレーションを徹底していく。2014年度は売上高1千億円を必達の目標としたい。

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