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業界交差点

この人に聞きたい:第440回
(週刊冷食タイムス:14/05/13号)

焼おにぎり市場広がった

(株)ニチレイフーズ 執行役員 家庭用事業部長  篠原 利和氏

(しのはら・としかず)昭和61年ニチレイ入社。本格炒め炒飯などの開発を経てニチレイ・アイス社長。広域営業本部部長から昨年家庭用事業部長。東大農卒、昭和38年6月東京中野生。

「冷食だからできる」の価値磨く

 昨年の就任時に「ニチレイの冷食事業の勢いを取り戻す」と意気込みを語った篠原氏。1年を経て今春の新製品「本格焼おにぎり」が業界トップで走っている、と非常に高い評価。「市場が広がったのがうれしい」と語る。

 ――「本格焼おにぎり」、今春の新製品の中でトップを走っている、と業界が認める。
 篠原 ありがたい、感謝します。POS調査では市場導入直後から冷食新製品の中で売上げ1位をキープ。しかもテレビCMを投入すると、売上高が3倍に跳ね上がりました。CM効果に加え、売場のエンド展開、あるいは全社員で販促に取り組んだ総合的な結果だと受け止めています。

 ――この分野で10年来No.1のニッスイも落ちてない。
 篠原 そこは非常に重要です。当社の分析でも2月中旬の新製品投入直前と、4月中旬の冷凍焼おにぎりの市場を比べると、1.5倍に増えています。ニッスイさんも頑張っているが、当社の「本格焼おにぎり」の登場で、市場が拡大した。定番と思われていたカテゴリーでも、打つ手を工夫すれば、まだまだ市場は膨らむということを実証できたことが大変うれしく、社内にも自信がついてきました。

 ――「勢い復活」を掲げていた篠原さんの宿題の1つがクリアできた?
 篠原 まだまだわかりません、まだ取り組みは始まったばかり。しかし、いい方向に進み出した点は評価されると思います。「本格炒め炒飯」、「焼おにぎり」と合わせた冷凍米飯3兄弟に続く商品提案を計画しています。また、「本格焼おにぎり」でできた取り組みをほかの有力カテゴリーでも横展開し、冷凍食品の価値、冷凍食品だからできることを掘り下げます。

 ――本格焼おにぎりは「本格炒め炒飯」の出足を上回っている、とも聞くが。
 篠原 まだわかりません。「本格」と打ち出すのにふさわしい価値にこだわったのは確か。実は各支社の販売見込みと実販売数量がほぼ見合っています。それだけ全社で動いたという証拠でしょう。

 ――冷凍食品の“元気良さ”をたびたび指摘している。
 篠原 冷凍食品の良さ、価値を伝え切っているとは思えません。もっと多くの人に利用していただくために、いろいろ提案していきます。

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