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この人に聞きたい:第445回
(週刊冷食タイムス:14/06/17号)

統合6社の総合力発揮へ

マルハニチロ(株) 代表取締役専務  横手 貞明氏

(よこて・さだあき)昭和50年同志社大法学部卒後、雪印乳業入社。平成15年ニチロ(旧マルハニチロ食品)に転籍。一貫して冷凍食品畑を歩み、今年4月から現職。昭和26年3月生まれ。

寄せ集めではなく単品トップへ

 4月1日にグループ6社統合で誕生した新生「マルハニチロ梶vの食品部門トップとして、スピード感を持った事業運営を指揮する。まずは「信頼の回復」を急ぎ、次の成長戦略に向けて新工場、LLチルドに取り組む。

 ――新中期4カ年経営計画にどう取り組む。
 横手 基本方針に掲げている「信頼の回復」は2年で形にして、次の2年間は「成長戦略の遂行」に向けた準備に充てます。伊藤滋社長は水産と食品の両輪を伸ばしていく考え。バランス良く利益をあげ、両事業が互いを補完し合う関係を築いていきたい。

 ――定量目標で冷凍食品ユニットが担う役割は大きい。
 横手 最終2017年度で全社売上高9000億円、営業利益200億円をめざす中、冷凍食品ユニットは売上高1662億円(13年度比123億円増)、営業利益39億円(同32億円増)を計画。4年間の伸びで見ると冷凍食品の負担が大きいようだが、実際は(農薬混入事件前の)従来の実力に戻すということです。

 ――370億円におよぶ設備投融資計画に、冷凍食品の新工場建設もある。
 横手 まず関連会社を含めた現工場の「生産性」をあげるのが大前提です。(東日本大震災の影響を受けた)石巻工場は移転せざるを得ない。となれば、この分の生産をどこかでカバーする必要がある。冷凍食品の新工場建設は、現在、検討中です。

 ――冷凍食品シェアbPの具体的な指標は?
 横手 解り易いのは売上高ですが、内容が伴わなければ意味がない。内容とは、グループ各社が個々に持つ調達力、技術力、開発力、営業力などを括った総合力。幸い冷凍食品ユニットはグループ6社の統合前から「機能最大化プロジェクト」を立ち上げて、すでにその実践段階に入っている。グラタン、ハンバーグ、コロッケなど各社が独自の作り方をしているが、その中で一番良いところに合わせています。

 ――売上高だけでもbPになるには、まだ距離がある。
 横手 寄せ集めた結果のbPではなく、単品bPをつくる。これまでのbP商品は過去の遺産。新マルハニチロとして打ち立てていく。我々の目的は明確。後は各自が走るだけ。目標達成は可能です。

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