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この人に聞きたい:第457回
(週刊水産タイムス:14/09/08号)

女性の視点で老舗に新風

(株)鐘崎 代表取締役専務  嘉藤 明美氏

 

 鐘崎(仙台市)は昭和22年の創業の大手笹かまぼこメーカー。4月に取締役営業本部長から代表取締役専務に昇格した。

 これまで吉田久剛社長の強いリーダーシップで成長を続けてきた。「これからは役職員の全員が社長の構想、ビジョンを共有し、一人ひとりが主役となっていける会社にしたい」。

 昭和38年、宮城県生まれ。東北学院大を卒業後、大手酒造・飲料メーカーに勤務。10年前に鐘崎に入社し、営業企画、販売促進を担当してきた。

 3年半前、取締役に抜擢されて2週間後に東日本大震災が襲う。無我夢中で再建に取り組みながらも、鐘崎の次のステップに向けて製造、販売、管理の各部門と対話を重ねてきた。

 例えば笹かまぼこの食文化を全国へと発信していく本社隣接施設の「鐘崎 かまぼこの国 笹かま館」。見る、味わう、体験する――の3つの楽しみを提供するが、中でも魚のスリミの成型から焼き上げまでを体験できる手作り教室を充実。小学生を中心に利用者が増え続けている。

 「笹かま館は前例のない施設。完成というゴールはない。様々な角度から常に進化を図り、より高いおもてなしを目指し続ける」

 メインの笹かまぼこや揚げかまぼこは、魚本来の旨さや風味を優先。「つなぎ」となるでんぷんを無添加、卵白も使用していない。「味、食感、しなやかさなど、“おいしさ”につながる全てが鐘崎の品質基準」と言い切る。

 最近、新業態の惣菜店「杜のこんだて鐘崎」を仙台の食のメッカ・三越のフードフロアにオープン。手の込んだ和食メニューを持ち帰りで提供するなど、新たな挑戦も開始している。

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