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この人に聞きたい:第466回
(週刊冷食タイムス:14/11/11号)

既存ラインから新カテゴリー

日本水産(株) 家庭用食品部長  中野 博史氏

(なかの・ひろふみ)昭和63年入社。八王子工場、本社、福岡等を経て平成15年本社加工食品課長。大阪を経て23年2度目の本社加食課長。今月部長。昭和39年9月長崎生、日大農獣医卒。

同業他社には嫌がられる存在に

 大木伸介取締役執行役員が食品事業執行(COO)に専念し、大木氏が兼務していた家庭用食品部長には中野加工食品課長が今月1日付で昇格したばかり。加工食品は製造から開発、販売まで長いが、冷凍食品は初めて。

 ――前職を含め、冷食以外の加工食品の経験が長い。
 中野 入社後、八王子総合工場で魚肉ソーセージの製造2年、本社生産管理部門に3年。加工食品部で生販のつなぎ役を務め、福岡支社で加工食品販売を3年。大手スーパーの商品担当として開発センターに異動。そのまま広域営業部でスーパーの惣菜開発と営業。家庭用食品部加工食品課に移って1年後に課長。大阪支社で加工食品販売4年。3年前本社で2度目の加工食品課長。今回1日付異動です。

 ――異動が続いたが、小売業との接点が多かった?
 中野 元々は営業です。しかし得意先向け商品企画のため魚肉ソーセージ、缶詰、すり身製品を開発する場合、製造現場とのつながりは多くあり、生産と販売のつなぎ役も長く務めてきました。

 ――印象深い出来事は?
 中野 福岡時代、私、缶詰の缶型を3種類しか覚えられず、知ってる缶型の見積もりだけを出していたら、得意先から「他のものも持って来い」と怒られました。そこでいま、部下には「缶型ぐらい、しっかり覚えとけ」と指導してます。また、開発担当の頃、ある大手にうかがうと、副社長が席を立たれ、わざわざ先方から挨拶されたことは今でも覚えています。大阪では早朝4時5時に卸売市場に行くと、商売の話はしてないのに注文をいただいたり。お客様に大変多くを教わりました。

 ――家庭用食品部長は、中野さんの経験がない冷凍食品の比重が高い。覚悟は?
 中野 加工食品課長からの昇格で、部内のスタッフも同じ。しかし冷凍食品は加工食品と商売の仕組みが違います。直販が多い加工食品と違い、冷凍食品では特に卸店との関係を大事に取り組みます。同業他メーカーからは、あえて“いじめられ”、嫌がられるようにします。冷凍食品は素材のおいしさをそのまま届けられるのが利点。既存生産ラインを生かしながら、最小限コストで何か生み出したい。「やってみなはれ」でスタッフの力を引き出します。

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