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この人に聞きたい:第483回
(週刊冷食タイムス:15/03/17号)

ブランド力のアップが課題

山東鳳祥股イ分有限公司 国際事業部総経理  肖 東生氏

(Xiao Dongsheng)国際部門のトップとして頻繁に日本を訪れている。今回はフーデックスと同時開催の中国食品展に合わせて来日、「観光するような時間は全くありませんよ」と笑う。

シルクロードエリアを拡大

 中国の鶏肉加工の専門会社、山東鳳祥の肖東生国際事業部総経理は「日本市場は大切だが、消費量は鈍化している。次いで力を入れているのが東南アジアや中央アジア、いわゆるシルクロードエリア」だと語る。

 ――鶏肉加工の専門会社だが、特徴は。
  養鶏からト殺、加工まで一貫して自社生産しています。海外輸出がメインで、24年続けています。輸出の6割を占める日本向けはCVSが中心で、セブン−イレブン、ローソン、ファミリーマートなど主要各社と取り引きしています。

 ――昨年のマクドナルド問題以降、中国産品を敬遠する動きが強い。
  ええ、その問題は当社にも間接的に影響があるのは否めません。それ以外に、日本は少子高齢化が進み消費量そのものが伸び悩み傾向にありますから、日本以外の海外市場開拓にも力を入れています。東南アジアや中央アジアなど、いわゆるシルクロードエリアの拡大に努めているところです。

 ――中国での販売は考えていないのか。
  中国の鶏肉市場は非常に競争が激しく、ゼロではないが拡大は考えていません。中国全土に鶏肉を扱う中小企業が乱立しており、完全に価格競争の世界。我々は付加価値の高い製品づくりに特化しています。

 ――中国の工場はどこもレベルアップしており、差別化するのが難しいのでは。
  ブランド力をあげていく努力が大切です。品質が高くて価格は手頃、安全安心は当たり前。当社ではテレビCMを入れてブランドの認知浸透を図っている他、ケンタッキーフライドチキンとの共同企画として、一般消費者を対象とした工場見学会なども実施しています。実際の生産現場を自分の目で見てもらうことで、信頼が得られると確信しています。日本でも衛星テレビで養鶏場の様子が確認できますよ。

 ――中国に進出している日系の食品工場は随分と機械化が進んでいる。
  それは中国の工場も一緒です。20年前は作業員の大多数が20代の女性でしたが、いまは40代が中心。食品工場は若者に敬遠される産業。生産コストは上昇の一途です。

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