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この人に聞きたい:第494回
(週刊冷食タイムス:15/06/09号)

新幹線開通で北陸活況

高瀬物産(株) 代表取締役社長  高瀬 知康氏

(たかせ・ともやす)父親で創業者の高瀬孝三会長から平成24年4月社長を継ぐ。趣味は食べ歩きとゴルフ。米国カリフォルニアの大学卒。昭和41年11月26日生まれ、48歳。

金沢支店の新規顧客増える

 外食卸、高瀬物産の高瀬知康社長は「北陸新幹線の開通で金沢をはじめとして北陸が潤っている」と語る。外国人観光客の増加もあり、インバウンド対策の専門展を各地で開催。今3月期単体売上高1000億円突破をめざす。

 ――食品の値上げが続いたが、顧客(外食店)のメニュー単価は上がっている?
 高瀬 ホテルのレストランや高級外食店はメニュー単価の引き上げが進んでいると見ています。食材を購入するユーザーも値上げ理由を充分に理解し、コストを抑えながらもメニュー単価を上げる工夫をしてきた成果でしょう。代替品の提案も数多く実践してきました。ただ全国何千店にものぼる顧客への対応には、相応の時間が掛かりました。夏からのソースや小麦粉などの値上げ第2弾が控え、ていねいに対応する必要がある。

 ――中国産品は敬遠されている?
 高瀬 最近特に強まったとは感じませんが、敬遠する流れは根柢にあります。中国の生産コストが年々高くなり、国産との価格差が縮まったことも関係しているのかも知れない。当社は既に、漬物を全て国産に切り替えたり、国内製造品の取り扱いを増やしています。

 ――北陸新幹線の開業で北陸地区は潤っている?
 高瀬 金沢に多くの人が集まり、現地の外食店売上げは2〜3割増は当たり前で、売上高が2倍になったという例もあります。富山、軽井沢へのアクセスも良くなってホテルの予約が取り難くなっている。当社は金沢支店の社屋新設移転が重なり、新規顧客が増えています。

 ――インバウンド(海外観光客の誘致)対策は。
 高瀬 各地で専門提案会を開催している。和食というと懐石料理、寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶ、すき焼きなどをイメージするが、居酒屋メニューにも立派な和食文化が詰まっています。敷居の高い和食専門店よりも、手頃な価格で様々な料理が少しずつ楽しめる居酒屋は、外国人にも大人気。お好み焼、たこ焼、焼そばの評判が良い。

 ――前3月期で1000億円の大台を突破した。
 高瀬 高瀬物産、ジーマ・高瀬物産、サワムラの連結ベースで前年比3.5%増、1009億円で着地しました。

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