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この人に聞きたい:第497回
(週刊冷食タイムス:15/06/30号)

効率より顧客満足を

岩田産業(株) 代表取締役会長兼社長  岩田 陽男氏

(いわた・はるお)福岡の食品会社で18歳から修行。兄創業の岩田商店に入社。昭和50年岩田産業として法人化し取締役。平成13年代表取締役。福岡出身。昭和22年4月生まれ、68歳。

“岩田流”で今期も業績伸ばす

 九州・山口の有力業務用卸。外食ルートを得意とする。今2月期は第4次3カ年中計の最終年。連結売上げ目標を300億円と定めたが、見通し311億円と上方修正した。同社の強みは何か。岩田代表取締役に聞いた。

 ――適正利益を確保しながら伸びている?
 岩田 はい。既存店ベースで、年率5%前後ぐらいで堅実・着実に伸ばす方針です。単体ベースで初年度6%増、2年目5%増。3年目6%増の見通し。単体の今年度予算は248億円です。値上げ分もありますが、自助努力が大きいと捉えています。

 ――市場環境は。
 岩田 一部良くなっています。ホテル等で宴会需要などが好調と聞いています。円安傾向で九州でも外客(海外からの旅行者)数は増えています。九州7県が共同で国内外からの観光客誘致に取り組んでいますから、これからも多少期待できます。しかし当社の納品先は中小の飲食店が多い。外客はそういう店まで足をなかなか運ばないので、外客が直接プラスになるかは分かりませんけれども。

 ――営業員は基本的にセールスドライバーとか。
 岩田 顧客とフェース・トゥ・フェースを大切にしています。経営効率は決して良いとはいえませんが、それが当社のスタイル。同業他社より地場密着と自負しています。配送車は約300台です。

 ――来期からの5次中計の定量目標など計画は。
 岩田 これまでの伸び率が続けば連結売上高400億円の達成は不可能ではないと考えています。しかし売上げよりも組織の若返りを図りたいとの思いが強くあります。売上げは着々と伸ばしていく方針です。成長戦略ですが、ホームラン狙いではなく、着実に出塁する姿勢で事業を推進していきます。

 ――グループ企業イワタダイナースは「ピザクック」という宅配業を手掛けている。本業の卸との相乗効果は。
 岩田 それはないですが、しかし思い入れは強くあります。無借金で、しかも財務体質も良い点を自慢できます。現在直営29店舗。今後50店舗はめざしたい。宅配ピザは、チラシづくりから始め繊細な気配りが必要です。消費者目線を養う点は本業の卸にプラスになります。

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