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この人に聞きたい:第517回
(週刊冷食タイムス:15/11/24号)

タイでチルド需要をつかむ

タイ日清テクノミック 社長  坂巻 柔氏

(さかまき・やわら)昨年4月からタイ日清テクノミック社長。今年1月からインドネシア日清テクノミック社長も兼務している。1967年4月生まれ、48歳。千葉大大学院卒。

インドネシア社と連携推進

 タイで業務用プレミックス製品の生産・販売を行う日清製粉グループの事業会社、タイ日清テクノミックは、チルド耐性の高いベーカリーミックスの提案を強化している。その背景や狙いなど、坂巻柔社長に聞いた。

 ――チルド耐性の高いベーカリーミックスの提案を強化している。
 坂巻 食の外部化率が高いタイで、今後、中食も伸びるはず。それに伴いチルド商品の需要が高まるでしょう。電子レンジ普及率が高いことなど、タイでは中食が伸びる土壌は整っています。

 ――ベーカリーミックスの生産実績は。
 坂巻 順調に伸びています。タイでベーカリー需要が年々高まっていることが追い風になっています。当地のCVSのチルドコーナーでは、パン商品販売がこの1年でぐんと増え、単価も上がっている印象を受けます。大手CVSチェーンのチルドパンはオリジナル商品が充実していることが特徴です。

 ――今年1月からインドネシア日清テクノミック社長も兼務している。
 坂巻 タイ日清テクノミックとインドネシア日清テクノミックとの開発、営業、生産の連携を深め、より良い開発、営業、生産活動につなげることが私の職責です。タイとインドネシアの両社とも取り組みが順調に推移し、業績も増収増益で推移しています。

 ――タイ日清テクノミックの従業員数は。
 坂巻 工場・本社とR&Dセンターを合わせ約300名。このうち日本人は現在7名で、昨年より1名少なくなり、現地化がより一層進みました。かつて日本人だけで取り組んでいたタイ・アセアン等の市場調査や試作品作りをタイ人スタッフも管理職として担うようになりました。

 ――大きな前進だ。
 坂巻 タイ・アセアンの顧客の開発スピードが上がっており、当地での対応が大切になっています。タイ市場向けの商品開発も、タイ人同士で取り組んだ方が、より潜在的なものがみえてくるはず。当地のR&Dがアセアンなどの潜在ニーズを掘り起し、その技術や商品を日本に逆提案するケースも出始めています。ベーカリーミックスもバッター・ブレダーミックスとも伸びしろがあります。

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