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この人に聞きたい:第538回
(週刊冷食タイムス:16/05/10号)

前期売上げ363億円

ヤヨイサンフーズ 代表取締役社長  黒本 聡氏

 

CVS除けば実質5%増

 ヤヨイサンフーズの黒本聡社長は社長就任後初の会見を9日開き、前期売上げが363億円(前年比0.9%減)で着地したと明らかにした。

 「コンビニエンスストアの一部商品の終売で15億円の売上げ減があった。それを除けば目標の384億円にだいぶ近づけることができた。CVS以外は大変好調。営業利益は良くなかった前年に比べれば倍だが、予算には届かなかった」(黒本社長)。

 商品面では特にハムカツが伸長し、旧ニチロサンフーズ時代に比べ倍増した。旧ヤヨイ食品のパン粉付け技術を取り入れ、ヤヨイ食品の販路にも広がったことが伸長の大きな要因。

 「3本柱の一つに育っている」(同)。

 主力カテゴリーのエビカツ27%増、ソフリ21%増、餃子と丼の具はそれぞれ12%増、煮魚9%増、ハンバーグ5%増。パスタ、オムライス、グラタン、CVS向けのポテトコロッケとメンチは前年を下回った。

 市場別では外食と給食がそれぞれ5%増、量販店惣菜が5.6%増。

 「特に大きく伸びたのは老健市場」(同)。

 今期は売上げ384億円に再チャレンジする。統合から3年目、ヤヨイサンフーズの基盤づくりの年として@挑戦AライフワークバランスBコミュニケーションづくり――に注力する。

 具体的には、旧2社が単独だった時にできなかった改革に挑戦する。「例えば清水、九州、長岡、気仙沼松川の4工場体制により、なにが起きても互いに補完できる生産体制づくりもそのひとつ」。

 ライフワークバランスについては、仕事のしかたを見直して省人化・効率化を進めるとともに、女性が働きやすい会社として育休を延長した。介護休暇もとりやすい環境にする。来年4月から改正する。
 コミュニケーションについては、不具合やクレームの原因が大抵コミュニケ―ション不足によるものであることから、ちょっとした声掛けで防げるミスを減らす。従業員との対話の場を作る調整をしている。
 同社の強みを「末端ユーザーにまで届く提案営業力」と位置付け、カテゴリー、問屋、地域など6つの視点で分析して、エリアマーケティングを強化する。
 (4面にヤヨイサンフーズの新商品)

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