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この人に聞きたい:第539回
(週刊水産タイムス:16/05/16号)

39年ぶり「生え抜き」燃える

(株)宝幸 代表取締役社長  石井 良彦氏

 

 4月1日で社長。旧宝幸水産から39年ぶりの生え抜きとなった。

 当然、日本ハムから次期社長が来るものと思っていた。そこへ思いもよらぬ「白羽の矢」。巨大な親会社の下、プレッシャーを感じて当然だが、「従業員が一丸となって業績を伸ばした結果、今回の『生え抜き』という決断に至ったのかもしれない。それだけに結果で示さなければ」と気持ちを引き締める。

 大学卒業後、宝幸水産に入社し、缶詰や水産の北米事業を担当。平成14年の会社更生手続開始後、日ハムグループ入りしてからはロルフ事業一筋。水産、缶詰、冷食に続く柱事業に育て上げた。

 「チーズが伸びたのは業務用に特化したから。ユーザー本位に徹する中で、生産基盤の強さを生かせた。要望通りの仕事としては合格でも、これからは自分たちで商品開発し、売り込む力もつけていきたい」と新たな成長戦略を描く。数年前から商品化している市販用ベビーチーズの拡販も今後の重要なテーマ。2020年の売上げ目標1000億円は三輪孝之前社長の目標を引き継ぐ。

 3年前にびん詰・レトルトの八戸第二工場(青森県八戸市)、昨年8月にロルフ大和プラント(神奈川県大和市)、10月に冷凍食品(筑西工場)が相次いで竣工。一応の生産基盤は整ったが、「八戸はまだラインを増やせる。八戸のサバを強みにし、冷食もチーズとのコラボ商品で宝幸の持ち味が生かせる」。

 既に輸出しているが、チーズ事業では東南アジアへの本格的な進出も構想の一つ。「食品メーカーが多いので、業務用を売り込む余地は十分」とみる。

 昭和35年生まれの56歳。専修大学経済学部卒。

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