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この人に聞きたい:第546回
(週刊冷食タイムス:16/07/05号)

ピカール国内1号店年内に

イオンサヴール(株) 代表取締役社長  小野 倫子氏

(おの・みちこ)1997年ジャスコ(現イオン)入社。バイヤー、戦略部マネージャーなどを経て2013年冷凍食品事業プロジェクトチームリーダー、今年6月1日付で現職。奈良県生まれ。

1年半の実験販売で手応え

 イオンはフランスの冷凍食品専門店「ピカール」の国内1号店を年内に開業する。本格展開に向けて今年6月、子会社イオンサヴール(株)を設立した。小野倫子社長は約1年半の実験販売で「市場はある」と手応えをつかんだ。

 ――コーナー展開による実験販売の手応えは?
 小野 「こんな本格的なピザは初めて」、「フォアグラデビューした」など、いろいろな声をいただきました。全体的に反応が良く、日本にも市場はあると感じました。

 ――価格が高いと感じた消費者もいたのでは?
 小野 ピカールの商品は同じ冷凍食品でありながら、日本とは異なる形で進化し、今も成長を続けています。素材から加工品までを揃え、加工品であれば前菜から主菜、副菜、デザートまでフルアソートメントで価値を提供するのがコンセプトです。外食・専門店の本格的な味が家庭で楽しめると考えれば、決して高くはないでしょう。

 フォアグラは本体価格2千円で、Xマスシーズンくらいしか売れないだろうと思っていたのですが、意外にもコンスタントに売れ、順位を付けると2位くらいです。最も売れているのが「食前のおつまみ 4種類のミニパイ」です。ピザの反応もよく、当初の2品から6品に拡充しました。

 ――今後の計画を。
 小野 年内に路面店の1号店を都内に開業します。フランスでは60〜80坪が標準ですが、輸入できない商品が多いため、日本ではピカールの世界観を表現しつつ、やや小規模な店になるでしょう。将来的にはオリジナル商品の開発にも取り組みたいと考えています。3年くらいで本国の標準店に沿った規模に持っていきたいですね。

 ――社長としての抱負を。
 小野 食品はおいしくなくてはダメだと思います。働く女性が増え、介護や趣味に時間を割いたとしても、豊かな食生活を実現したいと考えています。ピカールなら生活の中に楽しさ、豊かさが提供できます。素材であれば最も鮮度が良い状態、加工品であれば出来立ての状態を急速凍結しています。品質が良いスーパーが“丸ごと凍ってしまった”状態です。これまでとは異なる切り口のフローズン市場が日本で広がれば、面白いことになると思いますよ。

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