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この人に聞きたい:第563回
(週刊冷食タイムス:16/11/08号)

タイで塩こうじ拡販

ハナマルキタイランド(株) 代表取締役社長  小井戸 大介氏

(こいど・だいすけ)三井物産勤務を経てハナマルキに2002年入社。昨年4月から同社取締役常務兼ハナマルキタイランド社長。長野県佐久市出身。1953年6月生まれ63歳。東大経済学部卒。

業務用に提案、試食効果てきめん

 タイの業務用ルートに、日本の伝統調味料を昨年から営業開始した。冷凍食品等を製造する日系やタイ・華僑・欧米企業に、液体塩こうじや信州味噌を提案し、成果をあげている。提案における工夫や課題などを聞いた。

 ――会社設立は昨年4月。
 小井戸 その数カ月前から訪タイし、事務所選定からスタッフ募集、住居探しを開始しました。スタッフは私を含め4名で、日本人は私だけです。営業では英会話が多々必要になります。相手が英語ネイティブなら、こちらがカタコト英語でも相手がフォローしてくれますが、そうでない場合が多い。お互いに外国語(英語)で話し合うと大変。効き目がある営業手段は食べてもらうこと。すると商品の利点がすぐ伝わります。

 ――試食を用意する。
 小井戸 そう。こちらで借りているアパートで自分で用意します。鶏肉をボイルするのですが、液体塩こうじを使った場合とそうでないもの、その2種類を用意し、営業先に出かけます。食べてもらうと効果てきめんです。

 ――塩こうじの利点は?
 小井戸 肉質を柔らかくし、ドリップを低減し、素材のパサつきを抑え、臭味をとる機能や、味・香りをまろやかにする効果など多々です。麹と塩、水を混ぜて発酵・熟成させた日本の伝統的な調味料ですが、和洋中の料理に使える汎用性があります。

 ――タイに工場を構える食品メーカーは、製品の大半が輸出向けでは。
 小井戸 はい。工場が欧米市場などで求められる認証を取得していることが肝心で、認証がないとハードル(障壁)が高くなります。ハラル対応の必要性もますます強く感じています。

 ――認証取得の状況は。
 小井戸 味噌を製造する当社の伊那工場(長野)はFSSC22000(国際的に確立されたISOを基盤とする認証スキーム)を取得済みで、液体塩こうじや味噌などを製造する大利根工場(群馬)はFSSC22000取得の手続きをしています。

 ――タイまでの物流は?
 小井戸 リーファーコンテナで日本から輸出しています。バンコク市近郊の日系営業冷蔵倉庫に在庫し、1月から出荷が始まりました。コンテナの追加も出ています。

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