この人に聞きたい:第564回
(週刊水産タイムス:16/11/14号)
日本の旬を学びたい
ノルウェー水産物審議会 日本・韓国担当ディレクター グンバル・ヴィエ氏
今年3月から現職として日本へ赴任。シェフの職業資格を持つ38歳。オーストラリアの大学卒業後、レストランやケータリング会社などで飲食関連サービス業に従事してきた。
シェフとして最後の仕事をしたのが約10年前。「今は腕がさびついて、もっぱら週末に料理を担当する程度。食べる方に専念している」。
赴任前から日本には関心があり、旅行者として訪日した経験もある。大学時代には日本語も少し学んでいた。
「日本語は美しい言語。学生としてオーストラリアに5年住んでいたが、日本語の短期コースを受講した。その時学んだことを必死に思い出している」と語る。
日本とノルウェーには共通点がたくさんあり、日本での生活を家族(妻、息子)ともども楽しんでいるという。
今年の夏休みは北海道に10日間旅行した。函館や札幌、小樽、旭岳、阿寒湖などを訪れた。
「人生で最高といえるウニを食べた。カニもおいしかった」と振り返る。
奥さんも日本好き。「妻は夏に里帰りしていたが、1週間経ってから『日本に早く帰りたい』と電話がかかってきた」。
ノルウェーシーフードの魅力を日本の消費者に伝える役目を担う。
「伝統ある日本の料理とノルウェーシーフードを組み合わせることができる素晴らしい仕事。とてもやりがいがあり、楽しんでいる」。
日頃から旬や季節を学ぶようにしている。
「日本の消費者のひとりとして旬について学びたい。ノルウェーにも旬と同じような考え方があるが、どの季節に何が旬なのかを学び、一番良い時期にそれを食べたい」。
食べたいものリストの最上位は「フグ」だ。