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この人に聞きたい:第614回
(週刊冷食タイムス:17/11/21号)

タイでパン粉需要高まる

ユナイテッド共栄フーズ 社長  浅野 靖彦氏

(あさの・やすひこ)大阪や福岡で経理・総務担当。人事総務部長を経て3月タイに赴任、4月1日付で現職。「タイに出張で2回来たが、赴任は初。異動を命じられた際は驚いた」。1967年9月生まれ、50歳。島根県大田市出身。

畜肉加工品向けが好調

 タイでパン粉を製造するユナイテッド共栄フーズ(UKF)とサイアム・ユーケーエフ(SUKF)の社長に4月就任した浅野氏に最新状況を聞いた。

 ――UKF、SUKFの最近の生産実績は。
 浅野 2016年は前年比5%増、今年上期(1〜6月)は前年同期に比べ1割強上回りました。下期は出荷が少し落ち着く見通しで、通年では前年比10%増程度となりそうです。パン粉の需要は水産加工向けは低調ですが、チキンなどの畜肉加工向けが好調です。全体として伸びています。

 ――タイ国内向けについて、販売状況はどうか。
 浅野 昨年は水産加工品向けの出荷が前年比でやや減少しましたが、畜肉商材向けの出荷が新規で始まりました。その結果、全体で5%程度伸びました。えびフライ加工が、インドネシアやベトナムへ移管される傾向が続いています。そのため、水産加工品は微増か横ばいの状態に留まっています。しかし昨年にもまして今年は畜産品、特にチキンカツ向けの出荷が旺盛で、昨年を1割強上回り推移しています。

 ――輸出向けの状況についても伺いたい。
 浅野 海外での展示会に調査に赴くなど、輸出に向けた取り組み強化により、昨年は前年比2割程度伸びました。今年は、大きな新規案件はありませんが、インドネシアで輸出用えびフライ生産が増えている中で、同国の水産加工業者に対する出荷が増えるなどして、今年の輸出は1割強伸びています。

 ――タイ国内外の営業体制については?
 浅野 グループ本社の方針として、タイ、ベトナムの営業を統括し、海外市場向け輸出を中心とした販売の一層の強化を図っています。強化を図る一環として、日本から営業専任者1名を8月から駐在させています。さらにタイ人の営業社員を9月と10月に1名ずつ採用しました。タイ人の新採用者は、海外顧客との折衝経験があります。彼らと日本人社員でチームを組み国内外営業を担っています。従来以上に国内外営業を強化しているところです。

 ――工場の従業員数は。
 浅野 UKF50名、SUKF151名です。両工場とも1月から隔週土曜日を休日にしました。バンコク市内では週休2日が浸透しつつあります。郊外には広がっていないものの、当社は隔週でも土曜日を休みにしました。これにより雇用の面で好影響があると考えています。

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