この人に聞きたい:第632回
                                    (週刊水産タイムス:18/04/02号) 
                                    ファミレスメニューに挑戦
                  
                                    (株)くらコーポレーション 取締役副社長  田中 信氏
                  		  		  
                  (たなか・まこと)藤井寺、北津守、泉北の各店で店長を経験。西日本のエリアマネージャーを経て平成25年取締役。26年から副社長。昭和50年3月20日生まれ。
                   
		  
		                                      
                  		   四大添加物(化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料)の無添加や、サイドメニューの充実などで、回転寿司業界に新風を吹き込んできた。
 このほど本格的洋食メニュー「カルボナーラ スパらッティ」「イタリアンチーズハンバーグ」を発売。「何度も通いたい、いつでも行きたい店を目指し、常に新しいジャンルに挑戦する」。
 最近は回転寿司の人気が高まっているとはいえ、売上的には回転寿司大手5社の合計が5000億円。ファミレス大手7社の合計1兆円に比べれば半分に過ぎない。回転寿司業界がフェミレスユーザーの獲得を狙うのは当然ともいえる。
 もちろん、寿司屋の特徴は出す。「カルボナーラ スパらッティ」(399円)は北海道産の生クリームをベースに、ゴーダチーズ、パルメザンチーズ、マスカルポーネチーズを使用。フランス産のワインに加え、くら寿司オリジナルの“7種の魚介出汁”で濃厚ながらもさっぱりとした味わいに仕上げた。
 「和と洋が融合し、くら寿司らしい新感覚イタリアンになった」と手ごたえを示す。
 このほか、ハンバーグやスイーツも同時発売したが、いずれも専門店に負けない味、専門店を超えるおいしさが商品開発のコンセプトだ。
 回転寿司業界で初めてラーメンをメニュー化し、その後もカレーや牛丼など、サイドメニューを強化し続けてきた同社。今回は本格的な洋食メニューへの挑戦だが、「高いレベルでのお客様満足度の維持・向上がミッション」である点は、今後も変わらない。