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この人に聞きたい:第651回
(週刊水産タイムス:18/08/27号)

全国34事業所の個性を大切に

(株)マルハニチロ物流 代表取締役社長  岡崎 博氏

 

 マルハニチロ物流は、大正13年に創業した大洋漁業(現マルハニチロ)の前身である林兼商店の冷蔵倉庫が淵源。

 以来、マルハニチログループの一員として、日本全国に展開する低温物流事業を通じ、「食」の安定供給というグループ最大の社会的責任の一端を担ってきた。東京、大阪、名古屋、福岡など、主要都市の港湾地区を主体に34拠点に冷蔵倉庫を配し、保管能力は60万t。ISOに基づく品質管理と環境を重視した事業運営で、通関から保管・輸配送までの総合物流サービスを顧客ニーズに合わせて提供している。

 マルハニチロ取締役として北米ユニットを担当。米国に25年在住し、この6月、川文人氏の後任としてマルハニチロ物流の社長に就いた。

 4月に顧問となってから、6月までの3カ月間で全国の同社冷蔵倉庫を全て回った。長年、船に乗っていたので、荷の出し入れなど冷蔵倉庫業務のオペレーションは分かっているが、事業の主体者となれば話は別。それぞれの拠点を回りながら「一つの会社とはいえ、地域ごとに事業の成り立ちと習慣、文化がある」と実感した。

 川社長の就任当時、数億円にとどまっていた営業利益は、前3月期で19億円まで伸びた。冷蔵事業部長の経験を持つ久代敏男マルハニチロ前社長がかねて指摘した「20億円はやれる」が現実のものに。

 もちろん、それは一つの通過点。「よりグローバルな視点で、マルハニチログループの新中期経営計画に沿い、人にも地球にも優しい、夢のある企業として成長を続ける」と意気込む。

 東京水産大学(現東京海洋大)卒。昭和31年5月生まれ。

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