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この人に聞きたい:第659回
(週刊冷食タイムス:18/10/23号)

作業提案で「ガツうま」炒飯好評

味の素冷凍食品(株) 執行役員西日本支社関西フードサービス営業部長  飯島 賢次氏

(いいじま・けんじ)学卒と同時に日本酸素(現大陽日産)入社。15年味冷業務用広域営業部G長。業務用東日本営業部G長、業務用商品開発G長、次長。26年タイ味冷社長。昨年執行役員業務用西日本営業部長。早大法卒。昭和41年9月横浜生まれ。

冷凍食品の出番は益々増える

 平成15年冷食畑に転じ業務用一筋。26年からタイ味の素冷食の社長。昨年帰国して業務用の西日本営業部長。7月の改組で現職。「冷食の可能性は大きい」と語る。

 ――冷食の担当が長くなった。印象深い仕事は?
 飯島 どの仕事も非常にいい経験でしたが、中でもタイの印象が深いですね。現地で生産し日本の市場に供給するのがミッションでしたが、市場を拡大することも重要な役割。欧州市場にはタイから商品供給していますし、タイで売れる商品の開拓も仕事。ポーランドから欧州市場に販売している味の素ヤボ社とのすみ分け調整もあったし。タイでスイーツはどうかと取り組んだこともあります。

 ――タイ人は辛い料理を好むが実は甘いものも大好き。
 飯島 暑い国ですから甘いものを求める。味の素が現地で販売している缶コーヒーも非常に甘い。

 ――7月の改組で西日本支社の関西フードサービス営業部に。
 飯島 近畿、中四国の2府4県を担当しています。広域も担当。

 ――目につく好調な商品は?
 飯島 保温ジャーでも長持ちする「ガツうまチャーハン」ですね。オペレーションの便利さと品質が非常に高く評価されています。プール、レジャー施設、ビアホール、高速道サービスエリア等でも順調。案内すれば使っていただけます。ラーメンしか扱っていなかった店でも炒飯が手軽に出せるようになります。炒めておいて注文が来てからレンジ加熱では出しにくいが、ジャーから出して客の前で軽く炒め直すとオープンキッチンでも扱えると好評です。

 ――関西で訪日客、元気な高齢者などの外食需要が増えている。
 飯島 ホテルの満室率も客単価もアップし、パーティバンケットのレベルも上がっています。そこに冷凍食品が活躍する場面は確実に増えます。宿泊施設では朝食が重要な食場面ですが、人手がいない。介護施設も同様。短期的には地震や台風等の影響で関西の市場は9月に大失速しましたが、中長期的には業務用市場で冷凍食品は間違いなく増えます。そこで当社では業務用で商品だけでなく、現場の作業も考慮したマルチオペレーションも提案しています。現場を起点とする商品は動きがいい。

 ――家庭用、業務用の垣根を越えた組織に改編したが。
 飯島 関西の惣菜売場で焼売は厳しかったんですが、小栗旬さんが家庭用ザ★シュウマイのCMでうまそうに食べるシーンを演じて以来、黒豚シューマイが惣菜売場に入るようになりました。これも垣根を越えた動きでしょうか。

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