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この人に聞きたい:第660回
(週刊水産タイムス:18/10/29号)
魚食で骨格を強化
東京家政大学 准教授 内野 美恵氏
(うちの・みえ)東京家政大学ヒューマンライフ支援センターで勤務。管理栄養士として20年以上前から障がい者スポーツの栄養サポートに取組み、多くのパラリンピアンを支えてきた。
内野氏が「障がい者のためのスポーツ栄養学」を研究し始めた頃は健常者のための「スポーツ栄養学」も確立されておらず文献もほぼなかった。そのため、独自調査により知識を習得した。2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪などでは日本選手団本部役員として帯同。出場選手のスポーツ栄養指導に携わった。
研究・活動分野はスポーツ栄養学に限らず、健常から要介護へ移行する中間の段階を指す「フレイル」対策や「食育」など多岐にわたる。「魚食」もその一つ。
主な魚食のメリットとして「骨格の強化」を挙げる。「骨の強化といえばカルシウムを豊富に含む乳製品を思い浮かべる方も多いが、乳製品ばかりを摂取していれば良いという実証データがあるわけではない。小魚、大豆、青菜が複合的に含まれている日本食が望ましい」と話す。その中でも魚の重要性を強調する理由はフリーランス時代の経験から。高齢者の骨強度を検証した際、小魚を食べる習慣が幼いころから身についている高齢者はそうでない対象と比べ、強度がかなり高かったという。
二つ目のメリットは「心筋梗塞の予防」。日本人の死亡原因において心臓病は他の先進国と比べて低い。内野氏はその理由を「魚食が日本人のベースにあるため」と分析する。成長期を終えた20代頃に味覚の変化が起きるのが日本人の特徴といわれており、成長期に脂質・たんぱく質が多い洋食を好んでいても和食へと回帰することが多いようだ。「しかし、米・魚食を中心とした和食の美味しさが基礎になければ味覚の変化は起きない。こってりな味わいの洋食を食べ続ければ健康上のリスクも増える」と警鐘を鳴らす。
9月に開かれた国際捕鯨委員会(IWC)第67回総会にもNGO団体のスタッフとして出席。農業女子プロジェクトにも関りを持つ。今後、農業・水産業をつなぐ架け橋としての活躍が期待される。
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