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この人に聞きたい:第692回
(週刊冷食タイムス:19/06/25号)

生産効率向上がカギ

髙橋工業(株) 代表取締役社長  鳴田 友和氏

(なるた・ともかず)95年大阪工業大学工学部卒業、福島工業入社、13年エンジニアリング事業部部長、14年から髙橋工業取締役を兼任。16年6月代表取締役社長に。1973年2月24日生まれ、滋賀県出身、45歳。

大きな目標へ、人材力と開発力で挑戦

 親会社である福島工業の新本社が今秋にも完成する。髙橋工業も最新の提案設備が整った新本社に移る予定で、大きな転換期となりそう。100億円の目標も身近に迫った。

 ――この数年、売上げ2ケタ増が続いた。前3月期の業績は?
 鳴田 前期は3億円の減収で減益でした。しかし、悲観的には捉えていません。

 ――一昨年は売上げ91億円で3割以上の急成長だった。前年の飛躍が極端だったこともある。
 鳴田 前期は極端に落ちたわけではなく、上期と下期を平均して見ると勢いがなくなったわけでもありません。従って100億円への道は閉ざされていない。今期は絶対に100億円を達成しよう気を引き締めています。

 ――食品の設備投資の動きをどのように見ている?
 鳴田 日食工によれば現状の市場は踊り場的なので、踏ん張りどころではあるでしょう。

 ――御社も踊り場を感じている?
 鳴田 前期の第4四半期あたりから成約ベースではややブレーキがかかっていますね。その分、今年の上期の売上げは苦しいですが、今年4月は単月で過去最高の成約を記録しましたから、下期は大きな数字が見えています。対応できれば目標に届くでしょう。

 ――作り切る力が必要だ。
 鳴田 現状は働き方改革と技術開発に力を入れています。いわば土台作りです。残業を徹底的に減らし、人材の採用を増やしています。社員は4月の時点で昨年より10人ほど増え130名規模になりました。今年は働き方改革との闘いですね。人数をどのように調整し、上期のうちに前倒しでどう準備するかがポイントになります。

 ――FOOMA(食品工業展、7月9日から)では超小型の連続凍結装置を出品すると聞いた。モジュールタイプだからある程度作り溜めができる。
 鳴田 それはあります。あと、海外にも運びやすい。実際、海外への売上げも増えています。

 ――このところCo2単体の冷凍システムを食品工場で見かけるようになった。冷媒についてどのような展望を?
 鳴田 ユーザーの間でCo2冷凍機に対する抵抗感がなくなってきたのを感じます。コンビニなどでも使われるようになったからでしょう。当社としては顧客が要望する冷凍機を使いますが、特に指定がなければCo2冷凍機をお勧めしています。今年はざっと10台くらいはCo2機を入れることになるでしょう。

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