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この人に聞きたい:第702回
(週刊水産タイムス:19/09/09号)

目配り・気配りを大切に

石巻魚市場(株) 代表取締役社長  佐々木 茂樹氏

(ささき・しげき)1982年東北学院大経済学部卒後、石巻魚市場入社。2015年取締役管理部長、17年常務、18年専務に就任。今年5月から現職。1958年8月生まれ、宮城・石巻市出身。61歳。

 2001年から同社の社長を務めてきた須能邦雄氏からバトンを受け、今年5月に社長に就任した。はえぬきの社長は同社初。

 出身は石巻市。長男であり、地元で就職を探していたところ、漁業を営む親戚から勧められ、同社へ入社した。入社して1年半は営業だったが、それ以降ずっと管理畑を歩んできた。
 業界団体などの事務局も多数担当した。

 「地元の水産業界の中心的ポジションにある魚市場で、地元の人々とたくさんの関わりを持ち、仕事に面白味を感じてきた」

 入社当時はまだ北転船が入港していた時代。スケコやオヒョウ、カラスガレイなども搬入されていた。その後、北洋冷凍魚から、サバやイワシ、カツオなど前浜の魚にシフト。近年は前浜の漁獲も不安定になってきた。

 「今後は養殖魚の扱いも力を入れていく必要がある。宮城県産ギンザケは今では取扱いの主力となり、加工業者、市場にとっても重要な魚種。加工業者など買受人へ安定的に水産物を供給するのが市場の使命」と語る。

 市場法改正なども控えており、やることは多い。

 「固定観念を捨てて、様々な取り組みに挑戦したい」

 施設整備も重要な課題。
 「石巻漁港の水深が浅いため、冷凍カツオをたくさん積んだ大型の漁船が入港できないこともある。水深を深くするように要請し、いつでも船が入ってこれる体制を整えたい」

 川上と川下の中間に立つ市場卸は相撲で言えば行司役で、人間関係が重要。

 「目配り・気配り・心配りを大切に」と社長就任時に社員へ伝えた。

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