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この人に聞きたい:第710回
(週刊水産タイムス:19/11/04号)

世界を駆けるカリスマ職人

(一社)国際すし知識認証協会 理事  小川 洋利氏

(おがわ・ひろとし)1973年、千葉県生まれ。日本食普及親善大使(農水省任命)、全すし連認定講師。著書「寿司サムライが行く」、DVD「寿司・刺身上達法」など。テレビ出演多数。

 今や世界に広がる「SUSHI」。
 日本伝統の食文化が海外で受け入れられるのは大いに結構だが、品質的に「寿司」と呼ぶには程遠い、いわゆる“なんちゃって寿司”が存在するのも事実。海外では「見た目とアイデア」が先行した寿司市場の拡大によって、生魚を起因とした事故も発生している。
 「SUSHI」文化を健全な形で世界に広めるために発足したのが「国際すし知識認証制度」。国内外のすし店で働く人を対象にした調理衛生指導者の資格制度だ。その認定講師として、世界を飛び回っている。
 調理師学校を卒業後、有名寿司店をはじめ、様々な店で修業。豪州にわたり、シドニーの5つ星ホテル(日本会席店)でオーストラリア首相、トム・クルーズ、メグ・ライアンら著名人に腕をふるったことも。
 日本に戻って開業した寿司店も大繁盛したが、「喜んでいただけるのは1日にせいぜい50人から100人。優れたすし職人を世界で増やせば、SUSHIの魅力をもっと多くの人に伝えられる」と寿司指導者の道へ。自身の商売よりも「すし文化を世界に広めたい」という思いが勝った。
 今は、セミナー、寿司教室の講師や試験官のほか、現場でのアドバイス、さらには寿司店の立ち上げ協力など、寿司の知識と衛生面の指導に奔走。ここ数年は「1年のうち、3分の2が海外生活になった」。
 年内はブラジル、マレーシア、タイ、年明けも1月にインド、2月ベトナム、3月はノルウェー、イタリア、フランス、チェコへ。「SUSHIは世界の共通用語。将来は海外に、すし学校を作りたい」。

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