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この人に聞きたい:第713回
(週刊水産タイムス:19/11/25号)

漁業・養殖ともにサステナブル

ノルウェー水産物審議会(NSC) 会長  レナータ・ラーセン氏

 

 NSCが10月から展開しているノルウェーサーモンの販促キャンペーンの動向を見るため来日した。
 「今回のキャンペーンはNSCとして最大規模のもので、とてもエキサイティング。日本の消費者にどう受け止められるか結果が楽しみ。来年1月には結果がまとまる予定」と期待する。
 ノルウェーサーモンにとって日本は昔から戦略的な重要市場。日本でのサーモンの需要はまだ伸びる余地があるという。
 「世界全体でサーモン市場は拡大しているが、日本でのポジションも変わらず維持していく。そのためにキャンペーンを展開し、ノルウェーサーモンの魅力を伝えている。日本には様々な国からサーモンが輸入されているが、他の産地のサーモンとの違いを理解して頂くことが重要。違いを明確に打ち出すことで、消費者からノルウェー産が選ばれるようにしたい」と語る。
 ノルウェー政府はサーモンの市場拡大を図るため、養殖技術の研究開発を積極的にサポートしている。飼料やワクチンの研究開発なども後押ししている。
 「政府は水産業に対して、急速な成長ではなく、持続可能な成長を望んでいる」と説明する。2019年と20年のノルウェーサーモンの生産量は前年対比5%前後の伸びと見られている。
 ノルウェーの水産業はサステナビリティ(持続可能性)を重視している。
 「ノルウェーモデルとも言えるが、漁業・養殖ともに、すべてのバリューチェーンでサステナビリティを担保していきたい。水産物は環境にやさしく、世界の人々にとって最適な食料として今後重要性が増すだろう」と語る。

 20年間にわたり、ノルウェーの水産業界をけん引してきたリーダー。北ノルウェー保険局理事、ノルウェー年金局理事も兼任している。

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