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この人に聞きたい:第714回
(週刊冷食タイムス:19/12/03号)

主力の粉製品掘り下げ

昭和冷凍食品(株) 取締役営業部長  平塚 雅樹氏

(ひらつか・まさき)平成5年入社。冷凍食品事業本部の第1期生。広域営業部、冷食本部、製粉部、札幌支店、内外製粉出向、本社製粉部。今年4月に冷食畑に久々復帰。昭和45年9月京都生、京産大経済卒、49歳。

新カテゴリーの創出に挑む

 平成5年入社後の配属が発足したばかりの冷食事業本部。途中の配属を含め冷食の仕事は3度目、今年を加えほぼ10年のキャリアがある。突破口を新たに見い出そうと奮闘する。

 ――昭和産業グループではいまや珍しい“冷食屋”の1人に。
 平塚 前々社長の山科裕道は冷食の営業経験が長い。佐藤誠社長も昭和冷食のキャリアが長い。私は入社後に配属されたのができたばかりの冷食事業本部。その後、全部門から集められた広域営業部に2年間いましたが、再び冷食に戻って営業を担当しました。この間、2002年には昭和産業から分社して昭和冷凍食品が誕生する時も立ち会っています。今年4月の異動で古巣の昭和冷凍食品に復帰しました。3度目ですね。

 ――事業の背景も商品も知り尽くしている。どんな印象?
 平塚 昭和産業の経営インフラを活用した事業展開という位置づけなので製粉加工品ということになります。その点で同業他社よりも取り扱いアイテムが限られるため、売上げを伸ばすのは正直大変。しかし反面で強さを掘り下げることができるのは優位点。
 
 ――グループの中で消費される直前までブランドを打ち出せるのは、冷凍食品だけなのでは?
 平塚 確かに最終消費まで“昭和”をアピールできる商品はあるが、いずれにしても業務用なので認知度の点では難しい。

 ――粉製品ではあるものの、プチケーキなど高齢者に好まれる商品をたくさん持っている。
 平塚 老健施設などでプチケーキは人気が高い。一口サイズの大きさと、食べやすい柔らかさ、高齢者が好む甘みなどが総じて評価されているんだと思います。主力のたこ焼き類も市場が安定して伸びており、ありがたいこと。しかし新カテゴリーを開拓しないと事業収入は劇的には増えない。やるからには投資も伴うし、グループ全体で考える案件でしょう。

 ――取締役営業部長として当面意識しているのは。
 平塚 自社製品をしっかり売り込もうと社内で確認しています。新潟本社工場の稼働率をさらに高めて生産効率を良くし、収益性をもっと改善できるようにしたい。

 ――他社と違って冷凍パン生地も自社生産しているのが強み。
 平塚 老健施設に入居する高齢者に意外にパン好きが多い。一方、施設で焼き立てパンをつくるのも仕入れて保存するのも大変。となれば冷凍パンを活用したいという需要が増えるでしょう。それがパンなのか、ほかの領域もなのか、何かブレークスルーできるものを手掛けてみたいと思ってます。

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