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この人に聞きたい:第729回
(週刊冷食タイムス:20/03/24号)

物流・業務改善に成果

東京中央食品(株) 代表都取締役副社長  狩野 憲彰氏

(かのう・のりあき)昭和54年学卒、入社。グループ会社取締役から平成7年同社取締役。10年10月常務。岳父弘道氏の逝去に伴い29年4月代表取締役副社長。4月1日付で社長に。昭和32年2月茨城生まれ、日大農芸化学卒。長男がいる。

医療・福祉向け卸業務開花へ

 創業者で義父の弘道氏の逝去に伴う新体制で副社長に。メーカー出身で社内改革に取り組んだ佐藤光一氏の後任として4月1日で社長に就く。医療・福祉向け卸という時代先端型事業の花が大きく開きつつある。

 ――4月1日付で社長交代を公表した。予定通り?
 狩野 佐藤社長は以前から交代の意向を表明していたが、今年70歳になった。予定通りです。
 
 ――社長として何をどうする?
 狩野 今9月期は佐藤社長の下で策定した事業計画があり、その計画に沿って取り組む。事業環境が次々に変わっているのでそれに対処するのが重要だが、予想以上に物流費と人件費が増えている。
 
 ――どう対処する?
 狩野 狩野泉常務を中心にこれまで倉庫、物流改善に取り組んできましたが、その成果が見えてきたので、今度はスピードを上げて取り組む。我々が扱うアイテムは多品種。これをミスなくピッキングするためIT技術を取り入れた改善です。当社規模にも最適で、2人で処理した仕事が1人でできます。
 
 ――業務用卸でひときわ期待されるのがメディカル市場。
 狩野 狩野創業会長が「病院、福祉施設は365日3食だ」と常に繰り返していました。これまでも業務を広げるためいろいろ取り組んできましたが、思うようには伸びなかった。しかしいま、時代の流れはメディカルに確かに来ています。加えて佐藤社長の力が大きい。新規開拓を次々に成功させ、売上げは10%増と好調。その営業力を今度は社内に浸透させ、持続的に成長できるようにしたい。
 
 ――久世と提携強化し久世の持株比率が倍の20%となるが。
 狩野 提携の中身をもっと強くするのがねらい。両社で生産、物流、商品の分科会を開き協議してきました。配送地域を拡大し効率化を図ろうと取り組んでいる。物流面で久世との提携効果が期待できるでしょう。生産は、PB商品開発の取組みが進んでいる。
 
 ――今後、佐藤会長との役割分担は。
 狩野 新規開拓で手伝ってもらえると思うし、経験を生かし生産にも力を貸してもらいたい。
 
 ――今期の着地見込みは。
 狩野 第65期(9月期)の東京中央食品は10%増の57億円、セントラルフーズは前年並の18億円、合わせて75億円、粗利は13%増、いずれも計画通りかと。新規客の獲得はもちろん、これから管理面などの足場固めが大事。働き方改革は我々にも喫緊の課題です。また次世代の育成、これも重要です。

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