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この人に聞きたい:第734回
(週刊冷食タイムス:20/04/28号)

未知の扉開き、新しい視点で

(株)ニチレイフーズ 執行役員 首都圏支社長  片岡 恵美氏

(かたおか・えみ)1994年ニチレイ入社。2007〜10年外部に出向、10年(株)花乃菓房社長、13年生協営業部長、15年北海道支社長、19年首都圏支社長、20年4月から現職。1970年生まれ、静岡出身。横浜市立大文理学部卒。

見たことのない景色に期待

 今年4月から現職。これまで何度か「女性初の○○」を経験・実践してきた。「未知の扉を開けてみたら、今まで見たことのない景色が広がって見えた」と実感している。

 ――女性初の支社長、執行役員。どう受け止めている?
 片岡 内示を受けたときは「なぜ?」と絶句しました。いろいろと頭をよぎることはありましたが、今まで「女性初の〇〇」を経験・実践してきたことを踏まえ、今回も「片岡なりの、また新しい道を開いてみなさい! 今までとは違う新しい視点で、会社・お得意先・社会にお役立ちしてみなさい」という経営陣の想いだと自分なりに理解しています。
 「女性初の〇〇」を何度か経験して思うのは、未知の扉を開けてみたら、今まで見たことのない景色が広がって見えた、というのが実感です。私は旅行が好きなのですが、初めて見る景色はワクワク・ドキドキしますので、そんな風にプラスに考えれば、得意先にお役に立てる仕事ができるようになると信じています。
 ただ、実際の営業現場は「女性が……」なんて言っている場合ではないというのが本音です。営業職は人と人との信頼関係の上に成り立っている仕事ですので、これからも誠実に取り組んでいきたいと考えています。

 ――首都圏支社長として1年が経った。
 片岡 あっという間の1年でした。首都圏は人手不足や女性の社会進出による冷凍食品の需要拡大が急激に進むエリアです。生活者や得意先に私たちはどのようにお役に立てるのか? 考えてはいるものの支社長1年目では、得意先の皆様から教えていただく事の方が多く、心から感謝しています。一方で、この1年間でラグビーワールドカップや消費税増税、台風被害、そしてこの新型コロナ感染拡大対策と、次々に出てくる課題に追われていました。今後は冷凍食品をより多くの方に、より理解していただくような営業活動をしていきます。

 ――ニチレイフーズの強みは?
 片岡 「人」と「ものづくりへの想い」だと思います。ベンチマークした有名店の「おいしさ」を再現するための執着は凄いですね。

 ――ゴルフでホールインワン。気分は?
 片岡 続けているとこんなこともあるのだな、という感じです。ただ、これ以降「レディースティー禁止令」を言われる方が多いので、そこは引き続きレディースティーでお願いしたいですね(笑)。

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